文献
J-GLOBAL ID:201702234334468373   整理番号:17A1003767

イネいもち病に対する2つの耐性遺伝子によって与えられたタイ米変種Jao hom Ninの広スペクトル耐性の解析

Dissection of broad-spectrum resistance of the Thai rice variety Jao Hom Nin conferred by two resistance genes against rice blast
著者 (12件):
資料名:
巻: 10  号:ページ: 10:18 (WEB ONLY)  発行年: 2017年12月 
JST資料番号: U7002A  ISSN: 1939-8425  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
【背景】イネ(Oryza sativa)は世界で最も重要な食用作物のひとつである。菌類病原菌Magnaporthe oryzaeを原因菌とするイネいもち病は世界的に最も破壊的なイネ病害の一つである。この問題に効果的に取り組むために,革新的育種プログラムによるイネいもち病抵抗性変種の利用は今日最も良い方策である。タイ米変種Jao hom Nin(JHN)はタイ米いもち病分離株に対して広スペクトルの耐性を示した。JHNのいもち病耐性の2つのQTLは染色体1(QTL1)と11(QTL11)に関して報告された。【結果】CO39遺伝的背景のQTL1(QTL1-C)とQTL11(QTL11-C)の単性系統が生み出された。IRBLと併せてQTL1-CとQTL11-Cの病害反応形態に基づくクラスタ分析の結果,それら2つの単性系統はそれぞれIRBLsh-S(Pish)とIRBL7-M(Pi7)でクラスタ化されることが分かった。さらに配列解析からは,PishとPi7はそれぞれQTL1とQTL11で区切られたゲノム間隔内に埋め込まれることが明らかになった。このように本検討はQTL1とQTL11がそれぞれPish-JとPi7-Jと呼ばれるPishとPi7の対立遺伝子をコードすることができると結論付けた。この仮説を検証するために,Pish-JとPi7-Jのゲノム領域をクローン化して配列させた。蛋白質配列比較から,Pish-JとPi7-JはそれぞれPishとPi7と同一であることが明らかになった。JHNの全体論的病害スペクトルは正確にQTL1-CとQTL11-Cの付加によるものと分かった。【結論】JHNはタイおよびフィリピンのイネいもち病分離株に対して広スペクトル耐性を示した。本検討が実証したように,JHNにおける2つの耐性遺伝子であるPish-JとPi7-Jの組合せは,イネいもち病に対する広スペクトル耐性をそれぞれの制御することによって高水準の耐性を説明できる。このようにPishとPi7の組合せはイネいもち病に対するイネの永続的耐性を育種する実用的方法を提供することが可能である。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
菌類による植物病害  ,  作物の品種改良  ,  遺伝子の構造と化学 

前のページに戻る