抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,燃焼器の非定常入口空気流条件での,煤温度応答を実験的に調査した。対象燃焼器は,全長250mmで,燃焼室の入口高さ95mmから,出口面積37mmx37mmに縮小し,再び出口面積59mmx59mmに拡大する構造である。燃料はJet-Aを使用し,空気は2経路から燃焼器のプレナム室に入り,その一方は空気モジュレータ(サイレン)を経由し,他方はそれをバイパスする構造とした。サイレンは,周波数150Hzおよび250Hzで運転され,平均速度の20~50%(RMS)のレベルの変調を加えて,非定常空気流を発生した。本研究では,2種類の高温計測のツールが開発された。煤温度分布測定には,高速度カラーカメラを用いた,高温計測が使用され,その結果が多波長パイロメータで測定され,グローバル煤温度応答の値と比較された。前者については,RGBピクセル値が使用されて温度を計算し,後者については,600nm,730nm,および800nmでの,全火炎からの放射温度を測定した。高速度カメラを用いて測定された空間時間応答が,平均値を差し引いた画像と,FFTによる位相平均化で得られた,入口速度の変調周波数により提示された。燃焼器入口空気速度と,多波長パイロメータによる火炎煤温度の両方の使用から,非定常入口空気流に対する火炎温度応答の,火炎伝達関数(FTF)が計算された。採用した温度範囲で,全体火炎温度変動は,入口速度変動に関して直線的に増加した。非定常燃焼条件で,高速デジタルカラーカメラを用いた二次元火炎温度マップは,比較的小さな火炎領域にわたり,非定常燃焼間に局所温度変動が起こり,それは全体温度変動(約1%)よりも高い(約10~20%)ことを示した。