抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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標題連載論文では家庭内にクラウドと同様なサービスを用意し,家庭内Myサーバに接続して様々な処理を行わせる仕組みについて解説する。本論文では,1)ロード・バランサ,2)ストレージ・サービス,3)IoT(Internet of Things)サービス,4)IaaS(Infrastructure as a Service),5)ウェブ・コンソールからなる一般的なクラウド・サービスの構造を示した。一方,外部サービスは終了することがあり,情報漏洩が皆無とは言えず,自前で構築した場合と比べて稼動年数が長くなると運用コストの差が大きくなる。ラズベリー・パイは安価で設置場所もとらないので必要なサイズでシステムを構築でき,部屋の温度,湿度,画像を分析して家に残してきたペットを見守る人工知能(AI)サーバを作成できることを説明した。具体的には,ラズベリー・パイ本体8台,ハードディスクまたはフラッシュ・ストレージ3台を用い,画像管理処理を分散させて20人から同時にアクセスがあっても接続でき,イベント・エンジン,データ加工処理,及びAI処理を複数用意することで処理性能と信頼性の向上を図る。同等のシステムをクラウドで実現すると数万~200万円/年程度であるが,初期投資20万程度で構築してストレージ容量の拡張,サービスの冗長化,スケール・アウトによる処理能力の増強も可能なことを論じた。