抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,室内の壁面を様々な素材に変化させることで学習者(小学生・中学生・高校生)の学習時における印象や学習効果に与える影響ついて,学習塾に通塾する学生を対象に評価を行った。学習塾の役割は,学力を向上させることであり,学習者もまた定期的に実施されるペーパーテストなどで成績向上を実現,さらに志望する高校や大学の入学試験で合格することが,学習する目的となっている。しかし,学習塾のもうひとつの役割として,学習空間の提供があげられ,学習者が自由に使用できる自習室や自習スペースなどを設置する学習塾が増えてきている。これは,昨今,家庭内では,集中して勉強できない環境になっていることが原因である。そこで,学習塾の役割として,学習者が快適にまた長時間学習できる空間を提供することが必要であり,また,成績向上の一因になると考え,学習塾における自習室の壁面素材を種々変化させることが可能な自習室を設置した。壁面素材として注目したのが,消臭効果・調湿効果・電磁波遮断効果などを持つ竹炭である。竹炭は,様々な効果を持つため,環境,医療など様々な分野において使用されている。その中でも,竹炭の住環境への活用は,特に注目を集めており,多湿な気候である日本において調湿する目的から床下などで活用されてきたが,昨今,室内空間で活用するため,竹炭形成パネルや竹炭板紙などが開発され,活用されている。そこで,学習者の多くが通塾している学習塾の自習室の壁面(天井を除く)を竹炭形成パネルや竹炭板紙(以下,竹炭ボード)で囲まれた空間を設置し,学習者は,その自習室で自由に学習をし,成績の推移の確認また印象評価を行った。(著者抄録)