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J-GLOBAL ID:201702235480250964   整理番号:17A0972380

木星質量の束縛されていない惑星や広軌道惑星の大集団はない

No large population of unbound or wide-orbit Jupiter-mass planets
著者 (14件):
資料名:
巻: 548  号: 7666  ページ: 183-186  発行年: 2017年08月10日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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惑星形成論によると,一部の惑星は,力学的な相互作用などの物理過程によって自らが誕生した系から放出される可能性があると予想される。星が形成されるのと同様な形式で,束縛されていない惑星が重力崩壊を通して形成される可能性もある。惑星質量の浮遊天体が,広視野観測のみならず,若い星団や星形成領域の赤外観測によって,いくつか発見されているが,こうした観測は,木星質量の5倍以下の天体に対しては不十分である。重力マイクロレンズ法は,火星質量までの浮遊惑星の集団全体を探ることのできる唯一の方法で,それはマイクロレンズ信号がレンズ天体の明るさに依存しないためである。マイクロレンズ事象に特有の時間スケールはレンズになる天体の質量に依存し,レンズ天体が軽いほどマイクロレンズ事象は短くなる。474のマイクロレンズ事象に関する過去の分析から,10の非常に短期的な現象(1~2日間)が検出されており,これは既知の星の集団が示唆するよりも多く,過剰である。このことは,木星質量程度の束縛されていない惑星または広軌道惑星の大集団の存在を示している(こうした惑星は主系列星数よりも2倍程度多く見られることが報告されている)。しかしこれらの結果は,惑星形成論の予測や若い星団の観測とは一致しない。今回我々は,2010~2015年に発見が報告されたマイクロレンズ事象の6倍のサイズのサンプルを分析した。我々の観測は,短い時間スケール(1~2日間)のマイクロレンズ事象に対して感度(検出効率)が非常に高いが,この範囲の時間スケールにおいて事象の過剰は見いだせず,95%信頼区間の上限で木星質量程度の浮遊惑星か広軌道惑星の頻度は主系列星1つ当たり0.25個であった。我々はまた,時間スケールが極めて短い(半日以下)と思われる事象を少数検出した。これらは,惑星形成論が予測するような,地球質量やスーパーアース質量の浮遊惑星の存在を示している可能性がある。Copyright Nature Japan KK 2017
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