抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】ラットにおけるアンギオテンシンII(AngII)によって誘発された腎損傷に及ぼすフェンタモド(FTY720)の効果を調査して,その機序を調査する。【方法】36匹の雄性SDラットをランダムに3つの群に分け,各群12匹とした。Ang II潅流群において,透過性微量ポンプの下で,AngIIをポンプに注入した。0.9%塩化ナトリウム溶液の注入群において,0.9%の塩化ナトリウム溶液によって,浸透性微量ポンプの下で,ポンプ注入を行った。FTY720介入群には、AngIIポンプによるFTY720の胃内投与を行った。各群のラット24時間尿を収集し、24時間尿蛋白量を測定し、それぞれ14日目、28日目にラットを屠殺し、血液と腎臓標本を採取し、血液サンプルと腎臓組織のマロンジアルデヒド(MDA)、総スーパーオキシドジスムターゼ(T-SOD)の含有量を測定した。各群の腎組織の病理学的変化を光学顕微鏡で観察した。免疫組織化学法により、腎臓還元型補酵素II(NADPH)酸化酵素4(Nox4)の発現及び分布を測定した。【結果】0.9%塩化ナトリウム溶液群と比較して,14日目および28日目のAng II群における血清クレアチニン,尿素窒素,尿蛋白質,血液および腎臓組織におけるAngIIおよびMDAの濃度は,有意に増加した(P<0.05)。T-SOD活性は有意に減少し(P<0.05),血清アルブミンは減少し,28日目には有意差があった(P<0.05)。同時期のAngII群と比較して,14日目および28日目のFTY720群における血清クレアチニン,尿素窒素,尿蛋白質,血液および腎臓組織におけるAngIIおよびMDAの含有量は減少し,T-SOD活性は増加し(P<0.05),血清アルブミンは増加した。28日目には,有意差があった(P<0.05)。腎臓の病理学的観察により、AngII灌流群の糸球体メサンギウム細胞の増殖、膜の基質の沈着、尿細管上皮細胞の脱落、一部の糸球体硬化、萎縮、FTY720介入群の上述の病理損傷部分の緩和を示した。免疫組織化学によると、0.9%塩化ナトリウム溶液灌流群ラットの腎臓Nox4は腎尿細管、特に遠位尿細管の分布に従い、AngII灌流群のNox4発現は顕著に増強し、FTY720介入群のNox4発現は減弱した。結論:FTY720は,腎臓の酸化ストレスを軽減することによって,AngIIによって誘発されたラットの腎損傷を改善することができる。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】