抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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長崎県の道路舗装アセットマネジメントの取り組みを紹介する。長崎県は,国道・県道を合わせて2450kmの道路・路面を管理している。平成25年度での舗装の損傷状態は,健全度D(ある程度損傷)が7%,健全度E(著しく損傷)が6%であった。26年度に合理的維持管理のための評価を行い,舗装劣化予測モデルや管理方針・予算計画の見直し・改訂を行った。舗装アセットマネジメントの取り組み方針として,1)計画的・予防的補修への転換による補修コスト縮減,2)道路の役割や機能に応じたメリハリのある維持管理,3)継続的取組みによる改善(PDCAサイクル),とした。管理目標は,短期目標では30年度までに健全度Eの解消を目指し,長期目標では予防保全的補修へ移行することとした。補修箇所の選定に当たっては,未調査路線は最新調査の結果から劣化予測式により損傷状態を推測し,補修の候補箇所を抽出して行った。また,点検結果や修繕履歴・工事記録などを管理更新するデータベースを構築した。舗装の延命化のためシール材注入などの予防的修繕を導入した結果,年間の補修費は27億円で,前計画での37億円と比較して,30年間で320億円のコスト縮減が見込まれる。