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J-GLOBAL ID：201702235988638077   整理番号：17A0514351

公園内湖沼における底質と水生植物の放射性セシウムの分布特性

著者 (6件)： 手塚公裕 (日本大学 工学部土木工学科) ,  長林久夫 (日本大学 工学部土木工学科) ,  平山和雄 (日本大学 工学部生命応用化学科) ,  古河幸雄 (日本大学 工学部土木工学科) ,  中野和典 (日本大学 工学部土木工学科) ,  高井則之 (日本大学 生物資源科学部海洋生物資源科学科)
資料名： 土木学会論文集 G(環境)(Web)  (環境工学研究論文集(Web))
巻： 71  号： 7  ページ： III_277-III_286(J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： U0108A  ISSN： 2185-6648  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 福島第一原子力発電所事故以降,公園内湖沼の放射性セシウムが利用者等に及ぼす影響が懸念されている。本研究は底質や水生植物の放射性セシウムの分布特性とそれらの規定要因を明らかにするため福島県の公園内湖沼の調査を行い,以下の知見を得た。1)2013年と2014年では底質表層平均Cs-137濃度は共に約3kBq/kgで有意差はない。2)底質表層Cs-137濃度は,Si含量と負の相関,K含量と正の相関がみられた。3)底質Cs-137濃度の鉛直分布は表層で高いが,地点により最大値を示す深さは異なる。4)水生植物表面の付着物由来のCs-137濃度は全体(植物体+付着物)の33~80%を占める。5)底質から水生植物(植物体のみ)へのCs-137移行係数は0.03~0.18であり,陸上の植物と同程度である。(著者抄録)

シソーラス用語： セシウム同位体 ,  放射性同位体 ,  原子炉事故 ,  福島県 ,  *水生植物 ,  *湖沼堆積物 ,  湖沼 ,  *セシウム137 ,  公園 ,  放射能汚染 ,  底質
準シソーラス用語： 福島第一原発事故 ,  *放射性セシウム

著者キーワード (6件)： radioactive cesium ,  sediment ,  composition element ,  hydrophyte ,  park ,  Lake Nanko

分類 (1件)： 環境の汚染及び防止  (MB02030K)

引用文献 (32件)：

• 1) 環境省(2015)水環境における放射性物質のモニタリング結果(平成26年度末とりまとめ),http://www.env.go.jp/air/rmcm/conf_cm2.html#report-h26,2015年8月27日閲覧.
• 2) 農林水産省農村振興局福島県農林水産部(2014)ため池等の放射性物質に関する実態と対策について,http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/tameike_tyousa.html,2015年8月27日閲覧.
• 3) 福島県農地管理課 HP(2015)平成26年度福島県内のため池等における放射性物質の調査結果について,http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/36045d/h26tameike.html,2015年5月21日閲覧.
• 4) 長林久夫(2005)南湖水質調査業務委託報告書,122p.
• 5) 長林久夫,馬場浩太,黒沢高秀,佐川演司(2009)富栄養化した都市域の池沼における水生植物の水質浄化機能に関する検討,水工学論文集,Vol. 53,pp. 1375-1380.

タイトルに関連する用語 (6件)： 公園 ,  湖沼 ,  底質 ,  水生植物 ,  放射性セシウム ,  分布