抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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木星や土星の表層大気を想定した球面上の二次元乱流シミュレーションにおいて,ロバストな赤道西風ジェットが自発的に形成される機構を解明した。ニュートン冷却を散逸過程とすることで当該ジェットを再現できることは先行研究で示されていたが,これの未解決の機構に対して,以下の考察を行った。球面上の浅水方程式の固有モードであるロスビーモードの位相構造の変形が,ニュートン冷却によるロスビーモードの散逸が高緯度域で大きくなるために生じ,この大きな散逸を補償するロスビー波の赤道域から高緯度域への伝播によって,赤道域での西風加速が生じると解釈した。今から半世紀近く前に整備された古典潮汐論と,基本的な統計理論を結合して,乱流という複雑な現象に対して定量的なアプローチが出来たことを興味深く感じている。