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J-GLOBAL ID:201702236338393113   整理番号:17A0568225

内気と社会的不安における性差の原因となる内在的脳活動

Intrinsic Brain Activity Responsible for Sex Differences in Shyness and Social Anxiety
著者 (11件):
資料名:
巻: 2017  号: Mar  ページ: WEB ONLY  発行年: 2017年03月 
JST資料番号: U7035A  ISSN: 1662-5153  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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男性と女性は内気さなどの重要な行動特性において特異的な差を示すが,その相違の神経基盤はいまだ不明である。これまでのニューロイメージング研究は,健常被験者における内気さと社会的不安の両方が,前頭辺縁系と認知制御領域の活動の上昇に関連することを明らかにしている。しかし,これら脳の異常が異なるジェンダー間で共通しているのかどうかは依然として不明である。そこで本研究では,安静状態fMRI(r-fMRI)を用いることで,内気さと社会的不安に関わると考えられる内在的皮質活動の性差を調べた。60人(男28人,女32人)の被験者に対してr-fMRIスキャンを行い,そして低周波摂動振幅(amplitude of low-frequency fluctuations ;ALFF)とfractional ALFF(fALFF)を全被験者の自発的な局所皮質活動を測定するために用いた。最初に,ALFFとfALFFとの間のの男女差を比較し,次にALFF/fALFFとジェンダーによる社会的不安に加え内気さの程度との間の相関を脳全体で調べた。内気さの測定に関して著者らは,女性において内気さスコア(CBSS)と前頭頭頂ネットワークのALFF/fALFF値との間の正の相関,および帯状回-島皮質ネットワークでの負の相関を認めた。しかし男性においてはそのような相関を認めなかった。社会的不安レベルに関し,著者らは,男性においてLeibowitz Social Anxiety Scale(LSAS)スコアと前頭辺縁系ネットワークの自発活動との間に正の相関を,そして前頭頭頂ネットワーク活動との間に負の相関を見出した。しかし,このような相関は女性では顕著でなかった。このパターンは,内気な女が,前頭頭頂ネットワーク活動による正の相関と帯状回-島ネットワークにおける負の相関により駆動される順向制御プロセスを行う一方で,社会的不安を持つ男性が,前頭辺縁系ネットワークでの正の相関と帯状回-島ネットワークでの負の相関により駆動される反応制御プロセスへ高度に依存することを提示する。これらの結果は,内気さまたは社会的不安が,障害された自発的脳活動パターンと関連していること,およびこれらのパターンが性別により影響を受けることを明らかにした。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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応用心理学  ,  中枢神経系  ,  生体計測 
タイトルに関連する用語 (4件):
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