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J-GLOBAL ID:201702236481562848   整理番号:17A1075580

燕の血漿テストステロン濃度は,抱卵ではなく,交配中の装飾のオスの求愛装飾の発現に伴って上昇する

Plasma Testosterone Levels Increase with Expression of Male Ornaments During Mating, but not Incubation, in Japanese Barn Swallows
著者 (4件):
資料名:
巻: 34  号:ページ: 261-266  発行年: 2017年08月01日 
JST資料番号: F0012B  ISSN: 0289-0003  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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性的形質に関する最近の実験的研究は,性的形質発現が,おそらく社会的相互作用を介してテストステロン濃度にフィードバックし,交配期の性的形質発現とテストステロン濃度との間の関連性を強化することを証明した。しかしながら,性的形質の自然変動条件下でのこの強化に関する情報は限られている。外父性が非常に稀である日本の納屋ツバメ,Hirundo rustica gutturalis,(<3%)を用いて,著者らは,交配および抱卵期間中の血漿テストステロン濃度とオスの性的形質,および喉のパッチの大きさとの間の関係を検討した。社会的相互作用の重要性を考えると,著者らは,抱卵期の社会的相互作用の減少のために,この関係は抱卵期ではなく,交配期に強いことを予測した。著者らは,抱卵期間中,交配期と比較して低い血漿テストステロン濃度を見出し,血漿テストステロン濃度は交配期間中の喉のパッチ面積と有意に正の相関を示したが,抱卵期間は有意ではなかった。同様の関係は別の性的形質,白い尾の斑点の大きさで見られた。抱卵期間中,オスの性的形質発現の代わりに体の状態が血漿テストステロン濃度と負の相関を示し,この期間中に強化というよりは,むしろ内在的な結びつきが重要であることが示された。これらの関係は,社会的相互作用が性的形質と血漿テストステロン濃度との関係を強化するという仮説と一致する。この研究は,性的形質の自然変動における繁殖期間にわたるテストステロンと求愛装飾との間の高い変動性の関係についての証拠を提供する。(翻訳著者抄録)
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