抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,ストレスや病気を跳ね返す力であるレジリエンスが注目されているが,人がストレスフルな状況に耐え,そこから回復する際にポジティブな変容を生じうるという側面があることも指摘されている。本研究では,危機やその他のストレスとなる生活環境に対処した結果起こる成長とされるストレス関連成長(SRG)を対象とし,PAC分析によって得られた結果を調査対象者間で比較することでそのプロセスの共通性について検討を行った。その結果,≪きっかけとなったストレス体験≫,≪ネガティブな心理状態≫,≪気づき≫,≪サポート≫,≪チャレンジ≫,≪ストレス体験を乗り越えた後の変容≫という時系列に沿った流れの中にそれぞれの調査対象者の解釈を位置づけることができた。一方,すべての調査対象者がすべての段階について言及しているわけではなく,人によって,あるいは体験した出来事によって必要な段階が異なる可能性も示唆された。(著者抄録)