文献

J-GLOBAL ID：201702237688405901   整理番号：17A0994974

Alに富む表面層の形成によるリチウムイオン電池のNCA正極材料の電気化学的性能の改善【Powered by NICT】

Improvement of the electrochemical performance of an NCA positive-electrode material of lithium ion battery by forming an Al-rich surface layer

著者 (2件)： Takanashi Shoji (Ichikawa Research Center, Sumitomo Metal Mining Co. Ltd., Nakakokubun, Ichikawa, Chiba 272-8588, Japan) ,  Abe Yoshiyuki (Ichikawa Research Center, Sumitomo Metal Mining Co. Ltd., Nakakokubun, Ichikawa, Chiba 272-8588, Japan)
資料名： Ceramics International  (Ceramics International)
巻： 43  号： 12  ページ： 9246-9252  発行年： 2017年 
JST資料番号： H0705A  ISSN： 0272-8842  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： Alに富む表面層を持つLiNi_0 0.80Co_0 15Al_0 0.05O_2(NCA)の正極材料を合成し,その特性と電気化学的性能を通常の固相反応により合成されたNCAのそれと比較した。組成勾配を持つAlリッチ表面層は流動層コーティング法とそれに続く熱処理を用いて湿式塗布法により形成された:流動NCA粉末とアルミニウム酸化物ゾルを含む2 プロパノール溶液のミストはチャンバー,続いて酸素雰囲気中で600°Cでの熱処理により混合した。電気化学的測定のために,正電極材料を用いて作製した正極は,電解質としてアノードおよび炭酸エチレン炭酸ジエチルにおけるLiClO_4として金属リチウムを有する2032コイン型電池に組み立てた。測定はAlリッチ表面層は充放電サイクル寿命性能の改善に寄与したことを明らかにした。Alリッチ表面層を有するNCAは100サイクル後に初期容量の96%を保持し,元のNCAによって保持された90%であった。改善のより良い理解のために,100サイクル後に正極材料の構造を走査型透過電子顕微鏡(STEM)及び走査電子顕微鏡(SEM)で調べた。STEMから得られた高角度環状暗視野信号画像は,一次粒子の表面近傍の不活性な岩塩型構造層の成長の観点からこれらの材料の間の明確な差を示さなかった。一方,低倍率SEM観察は,元のNCAは二次粒子の一次粒子間の微小亀裂拡大を有することを明らかにしたが,Alリッチ表面層を有するNCAはそうではなかった。,Alに富む表面層は充放電サイクル中の二次粒子の破壊強度を改善し,分離した一次粒子の形成,充放電挙動に寄与しないを防止した。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

シソーラス用語： 酸化アルミニウム ,  走査電子顕微鏡 ,  被覆 ,  *アルミニウム ,  *リチウム ,  電解質 ,  *表層 ,  固相反応 ,  電子顕微鏡観察 ,  粉体 ,  *リチウムイオン電池 ,  充放電サイクル
準シソーラス用語： 充放電 ,  *電気化学的性能 ,  *カソード材料【電池】 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (4件)： B電子顕微鏡観察 ,  B表面 ,  D遷移金属酸化物 ,  E.電池

分類 (1件)： 二次電池  (YB04030K)

タイトルに関連する用語 (6件)： Al ,  表面層 ,  リチウムイオン電池 ,  NCA ,  正極材料 ,  電気化学的性能