抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:エンテカビルの抗ウイルス治療中の慢性B型肝炎(CHB)患者の末梢血Th1/Th2型サイトカインの発現レベルの変化、及び各サイトカインの発現レベル間、各サイトカインとHBV DNA量との関係を検討する。【方法】末梢血におけるTh1/Th2サイトカインの発現を,懸濁液チップ技術によって検出した。同時に、全自動生化学分析器により肝機能を測定し、PCR法によりHBV DNA量を測定し、化学発光法によりHBV血清ウイルスマーカーを測定した。測定データを分散分析によって比較した。相関分析は,ピアソン相関分析によって行われた。結果:CHB患者の抗ウイルス治療前の末梢血Th1型サイトカインのインターフェロンγの発現レベルは対照群より明らかに上昇し(P=0.010)、腫瘍壊死因子(TNF)αの発現レベルは対照群と比較して統計学的有意差がなかった(P=0.095)。IL-4,IL-6およびIL-10の発現は,対照群と比較して有意に低く(P=0.039,P=0.014,P=0.026),CHB患者は48週後にETVによって治療された。末梢血におけるTh1型サイトカインのインターフェロンγとTNFαの発現レベルは,治療前のそれらより有意に低かった。それらは,それぞれ,(19.2±5.03)pg/ml対(24.69±6.51)pg/ml,(6.09±4.99)pg/ml対(9.50±7.34)pg/mlであった。統計的有意差が認められた(P<0.001,P=0.016)。IL-4とIL-6の発現レベルは,治療前のそれらより有意に高く,Th2サイトカインの発現は有意に増加した(P<0.01)。それらは,それぞれ(33.86±22.47)pg/ml対(21.32±12.84)pg/ml,(11.65±6.91)pg/ml対(8.51±4.94)pg/mlであった。統計学的有意差が認められ(P=0.004,P=0.029),IL-10の発現レベルは治療前と比較して有意に上昇した(P=0.081)が,統計的有意差は認められなかった(P=0.081)。エンテカビルの抗ウイルス治療前後のCHB患者の末梢血中のTh1/Th2型サイトカインの間に相関関係が乱れ、明らかな規則がなく、しかも各細胞因子とHBV DNA量との間に相関性が見られなかった。結論:エンテカビルの抗ウイルス治療はHBV DNA複製を抑制でき、ウイルス負荷量を下げることができ、またCHB患者の末梢血中Th1/Th2型サイトカイン発現レベルを調節するのに役に立つ。しかし,サイトカインの発現レベル,サイトカインとHBV DNA負荷との間には相関性がなかった(P>0.05,P<0.01,P<0.01,P<0.01,P<0.01,P<0.01,P<0.01)。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】