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J-GLOBAL ID：201702238105641211   整理番号：17A1478592

ウンシュウミカンにおける茎頂接ぎ木による3種ウイロイドの効率的無毒化法

Development of Method for Efficiently Eliminating Three Viroids from Satsuma Mandarin Utilizing Shoot-tip Grafting

著者 (4件)： 中嶋香織 (三重県農業研究所紀南果樹研究室) ,  市ノ木山浩道 (三重県農業研究所紀南果樹研究室) ,  長岡(中薗)栄子 (国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門) ,  岩波徹 (国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 16  号： 3  ページ： 339-344(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ウンシュウミカンにおいて,茎頂接ぎ木法によるHSVd,CDVd,CVd-VI除去のための新梢伸長中の温度条件の影響について検討した.3種類のウイロイドに感染したウンシュウミカン‘みえ紀南3号’樹を,40°Cと25°Cを4時間ごとに繰り返す断続熱処理と28°C一定の定温区の2種類の温度条件下で生育させた.茎頂接ぎ木は,各温度条件下で成長させた新梢から摘出した0.2 mmの長さの茎頂を用いた.温度条件に関係なくCDVd除去が最も簡単であり,引き続いてCVd-VI,HSVdの順となった.茎頂接ぎ木が活着した個体中の各ウイロイドの除去率は,断続熱処理区が高くなった.しかしながら,各処理区間においてカイ2乗独立性検定で有意な差が認められなかったため,断続熱処理の併用は必要ないことがわかった.0.2 mm茎頂接ぎ木は,ウンシュウミカンのHSVd,CDVd,CVd-VI3種混合感染したウイロイド除去の効果的な方法であることが示された.(著者抄録)

シソーラス用語： *温州ミカン ,  *接木 ,  *ウイロイド ,  ウイルスフリー植物 ,  栽培 ,  植物成長 ,  植物組織 ,  病害防除 ,  植物病害 ,  *栽培的防除
準シソーラス用語： 茎頂 ,  ホップ矮化ウイロイド ,  カンキツウイロイド VI ,  カンキツ矮化ウイロイド

著者キーワード (6件)： ホップ矮化ウイロイド ,  カンキツウイロイドVI ,  カンキツ矮化ウイロイド ,  Citrus dwarfing viroid ,  Citrus viroid VI ,  Hop stunt viroid

分類 (3件)： 果樹  (FC03042G) ,  ウイルスによる植物病害  (FC04054G) ,  栽培的防除  (FC05020Q)

引用文献 (14件)：

• 家城洋之・山田畯一.1984.熱処理によるカンキツトリステザウイルス,温州委縮ウイルス及びタターリーフウイルスの無毒化.果樹試報B.11: 71-87.
• Ito, T., H. Ieki, K. Ozaki and T. Ito. 2001. Characterization of a new citrus viroid species tentatively termed Citrus viroid OS. Arch. Virol. 146: 975-982.
• Ito, T., H. Ieki and K. Ozaki. 2002a. Simultaneous detection of six citrus viroids and Apple stem grooving virus from citrus plants by multiplex reverse transcription polymerase chain reaction. J. Virol. Methods. 106: 235-239.
• Ito, T., H. Ieki, K. Ozaki, T. Iwanami, K. Nakahara, T. Hataya, T. Ito, M. Isaka and T. Kano. 2002b. Multiple citrus viroids in citrus from Japan and their ability to produce exocotis-like symptoms in citron. Phytopathology 92: 542-547.
• Ito, T., N. Namba and T. Ito. 2003. Distribution of citrus viroids and Apple stem grooving virus on citrus trees in Japan using multiplex reverse transcription polymerase chain reaction. J. Gen. Plant Pathol. 69: 205-207.

タイトルに関連する用語 (5件)： ウンシュウミカン ,  茎頂 ,  接ぎ木 ,  ウイロイド ,  無毒化