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J-GLOBAL ID：201702238345317412   整理番号：17A0994817

殺虫剤の異なるクラスへのミツバチ(Apis mellifera)の曝露は環境汚染を模倣する濃度での異なる分子効果パターンを示す【Powered by NICT】

Exposure of honey bees (Apis mellifera) to different classes of insecticides exhibit distinct molecular effect patterns at concentrations that mimic environmental contamination

著者 (3件)： Christen Verena (University of Applied Sciences and Arts Northwestern Switzerland, School of Life Sciences, Gruendenstrasse 40, CH-4132 Muttenz, Switzerland) ,  Fent Karl (University of Applied Sciences and Arts Northwestern Switzerland, School of Life Sciences, Gruendenstrasse 40, CH-4132 Muttenz, Switzerland) ,  Fent Karl (Swiss Federal Institute of Technology Zuerich (ETH Zuerich), Department of Environmental System Sciences, Institute of Biogeochemistry and Pollution Dynamics, CH-8092 Zuerich, Switzerland)
資料名： Environmental Pollution  (Environmental Pollution)
巻： 226  ページ： 48-59  発行年： 2017年 
JST資料番号： D0984B  ISSN： 0269-7491  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 農薬はミツバチ個体群の減少に関与している。多くの殺虫剤は神経毒性であり,作用の異なるモードによって作用する。殺虫剤曝露と行動変化の間の関連がなされているが,これらの効果の基礎となる分子的影響はほとんど理解されていない。ここでは,二種類の有機リン系殺虫剤,クロルピリホス,マラチオン,ピレスロイドシペルメトリン,リアノジン受容体活性化因子,クロラントラニリプロールの環境的に現実的な濃度での分子効果を明らかにした。異なる濃度のこれら化合物に暴露された籠にミツバチにおける三曝露時間(24 h, 48 h, 72 h)で選択された遺伝子の転写変化を評価した。標的遺伝子発現概念はいくつかの転写物に焦点を当て,ニコチン性アセチルコリン受容体α1とα2(nAChRα1, nAChRα2)サブユニット,多機能遺伝子ビテロゲニン,三免疫系経路の免疫系関連遺伝子,解毒系に属する遺伝子と小胞体ストレス遺伝子を含む。著者らのデータは,種々の暴露時間で発現変化の動的パターンを示した。全ての四種の殺虫剤は免疫系関連遺伝子ミツバチ健康に負の影響を示唆しているだけでなく,チトクロームP450酵素転写物代謝との干渉を示唆する発現の強い変化を誘導した。神経毒性クロルピリホス,マラチオンとシペルメトリンへの曝露はnAChRα1とnAChRα2のアップレギュレーションをもたらした。さらに,ビテロゲニンの発現の変化が生じ,これは採餌活動に密接な関係を示唆している。クロラントラニリプロールは毒性に関連している可能性があるERストレスを誘導した。全ての転写変化の比較は,発現パターンは化合物とその作用機序に関係することを示したが,異なる化合物間の共通転写変化のクラスタが生じた。転写変化は環境濃度で起こったので,本データは,ミツバチへのこれらの殺虫剤の毒性効果の分子的基礎を提供する。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

シソーラス用語： 有機リン系殺虫剤 ,  *殺虫剤 ,  個体群 ,  チトクロームP450 ,  *ミツバチ ,  アップレギュレーション ,  解毒 ,  遺伝子 ,  神経毒性 ,  ビテロゲニン ,  *環境汚染 ,  遺伝子発現 ,  脂環式化合物 ,  ニトリル ,  有機塩素化合物 ,  オレフィン化合物 ,  フェノールエーテル ,  カルボン酸エステル ,  第二アルコール ,  チオール ,  脂肪族カルボン酸 ,  無機酸エステル ,  ジカルボン酸 ,  窒素複素環化合物

著者キーワード (5件)： ミツバチ ,  殺虫剤曝露 ,  有機りん酸エステル ,  ピレトロイド ,  遺伝子発現

分類 (2件)： 農薬  (SB05030L) ,  動物に対する影響  (EE05040R)

物質索引 (3件)： シペルメトリン ,  マラチオン ,  クロルピリホス

タイトルに関連する用語 (8件)： 殺虫剤 ,  クラス ,  ミツバチ ,  Apis ,  曝露 ,  環境汚染 ,  模倣 ,  分子