抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高周波電磁場解析の代表的な数値計算手法である3次元FDTD法は,反復型ステンシル計算であり,一般的に,その性能は計算機のメモリバンド幅に律速される。反復型ステンシル計算に対しては,メモリアクセスコストを軽減し,性能向上を図る手法として,時空間タイリングと呼ばれる手法が知られている。著者らはこれまでに,3次元FDTD法に対して冗長計算を伴わない時空間タイリング手法を提案したが,スレッド並列化の観点からは,タイルレベルの処理の並列性に関して,改善の余地が大きく残っていた。そこで,本研究では,タイルレベルの並列処理において,より有望と期待される3種類の時空間タイリング手法を3次元FDTD法に実装し,その性能を評価する。性能評価の結果,今回新たに採用した時空間タイリング手法を用いることで,先行研究で提案した手法よりも,3次元FDTD法の性能が向上することが確認できた。加えて,問題サイズにより,適切な時空間タイリング手法が異なることも明らかになった。(著者抄録)