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J-GLOBAL ID：201702238577169840   整理番号：17A0635883

2年生リシリコンブ減産要因の解明

著者 (2件)： 川井唯史 (北海道総合研究機構 稚内水試) ,  田園大樹 (北海道総合研究機構 稚内水試)
資料名： 道総研稚内水産試験場事業報告書
巻： 2015  ページ： 78-80  発行年： 2017年03月 
JST資料番号： X0402A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年漁獲量が急激に低下している利尻・礼文島のリシリコンブの実態について,漁獲量の減少が深刻な礼文島津軽地区と,安定している稚内市宝来地区を比較,検討した。その結果,1)礼文の水温環境は稚内に比べて冬に比較的高めに推移していた。コンブの主な成長時期は冬であり,高めの水温は成長を促進したと考えられる。2)照度は夏期において礼文の方が高めに推移しており,光合成に伴うマンニトールの蓄積にとって条件が良いと考えられた。一方,礼文は成熟率が高く,このこととマンニトールの蓄積量に関係があるものと思われた。3)コンブ藻体は再生に多くの硝酸塩を必要とするが,再生時期である秋の硝酸塩は稚内の方が多く,そのため藻体が再生しやすいと思われた。4)標識試験による再生率調査から比較的大型の藻体は成熟しやすく再生し難いことが示された。以上から,礼文では成長条件が良く,そのことが秋の成熟とそれに伴う再生率低下を促していると考えられた。

シソーラス用語： *コンブ ,  *生物生産 ,  生産量 ,  *漁獲 ,  *漁獲量 ,  水温 ,  照度 ,  植物成長 ,  光合成 ,  生体内蓄積 ,  成熟 ,  実態調査 ,  硝酸塩 ,  糖アルコール
準シソーラス用語： *リシリコンブ ,  *影響要因 ,  成熟度 ,  礼文島 ,  稚内

分類 (3件)： 海藻類  (FH02040G) ,  物質の代謝  (EH02050Q) ,  植物に対する影響  (EE04030Z)

物質索引 (1件)： マンニトール

タイトルに関連する用語 (2件)： リシリコンブ ,  要因