抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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目的:肺癌の診断における血漿熱ショックタンパク質90α(HSP90α)の意義を検討する。方法:酵素結合免疫測定法を用いて166例の肺癌患者血漿HSP90α濃度を測定し、化学発光法によりCEA、NSE、SCC、CYFRA21-1を測定した。同時期の健康診断者20例を正常対照群とし、両群のデータをt検定を用いて統計学的分析を行った。肺癌患者におけるHSP90αとCEA,NSE,SCCとCYFRA21-1の間の相関関係を,相関分析によって分析した。 matman,s相関法を用いて,肺がん患者におけるHSP90αの発現を検出した。ROC曲線を用いて,肺癌の診断におけるHSP90αの有効性を評価した。結果:肺癌群と対照群のHSP90α、CEA、NSE、SCC、CYFRA21-1はそれぞれ190.33±105.86 vs 41.02±19.73 ng/mlであった。8.68±5.02 vs 4.02±1.36 ng/ml,36.32±13.16 vs 8.32±3.96 ng/ml,6.21±1.62 vs 1.23±0.64 ng/mlであった。10.63±4.33 vs 3.02±1.66 ng/ml;対照群と比較して,HSP90α,CEA,NSE,SCCおよびCYFRA21-1の発現は,有意に増加した(t=10.48,8.66,12.36,9.52,15.36,すべてのP<0.001)。(2)生物学的参照範囲(HSP90α:0~86ng/ml,CEA1.0~5ng/ml,NSE:1.0~17.5ng/ml,SCC:0.2~1.6ng/ml,CYFRA21~1:1.0~2.6ng/ml)。肺癌群において、HSP90αの増加は73.49%、CEAの増加は19.27%、NSEの増加は37.95%、CYFRA21-1の上昇は21.68%、SCCの増加は29.51%を占めた。3)肺癌患者の病理組織分類によると、異なる腫瘍分類のHSP90α濃度には有意差が認められなかった(P>0.05)。スピアマン順位相関分析により,HSP90αとCYFRA21-1の間に正の相関があることが示された(rs=0.44,P<0.01)が,統計的有意差が認められた(F=14.98,P=0.00)。HSP90αはCEA、NSE、SCCと相関性がない。5)HSP90αとCEA,NSE,SCCおよびCYFRA21-1のROC曲線下面積(AUC)は,それぞれ,以下の通りであった。それぞれ,0.961,0.562,0.731,0.465,0.632で,最良のcutoff値は,それぞれ89.3ng/ml,6.32ng/ml,18.63ng/ml,1.93ng/ml,2.36ng/mlであった。それらの感度は,それぞれ73.49%,52.3%,63.2%,59.6%および62.1%であった。特異性は,それぞれ98.6%,46.3%,66.3%,61.3%と63.4%であった。精度は,それぞれ88.4%,80.3%,86.9%,87.2%と89.2%であった。肺癌の診断における5つの項目の感度と特異性は,それぞれ100%と75%であった。結論:ROC曲線分析の結果により、HSP90αは肺癌の診断に対して補助作用があり、CEA、NSE、CYFRA21-1及びSCCを併用することで肺癌の検出率を著しく高めることができることが明らかになった。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】
