抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ナタネの精選の際や低品質粒由来ナタネ油のディーゼルエンジン燃料利用の際の参考情報を提供することを目的に,ナタネベルト選別による低品質粒由来ナタネ油燃料性状調査,活性白土による簡易な油品質の改善手法の有効性の検討,圧縮空気式と振動モーター式の粒径選別機の選別精度比較を行った。ベルト選別により得られた低品質粒を搾油,分析し,整粒由来の油と比較したところ,硫黄分,酸化,酸化安定度,リン含量,カルシウムおよびマグネシウム含量,灰分について燃料用ナタネ油の規格(DIN V 51 605)を満さない試料があり,低品質粒由来の方が燃料品質としても劣る結果であった。低品質粒には穂発芽粒や損傷粒などが多く含まれ,種子の皮や芽に含まれる成分が油側に溶出したと推察される。そこで,燃料利用が期待される低品質粒由来の油の品質改善のため,活性白土を重量割合で10%,3時間処理を行ったところ,金属成分は処理前合計441ppm,処理後に15ppmまで減り,品質改善が可能であった。ベルト選別機を用いない選別方式についての検討では,処理量,ニュートン効率とも圧縮空気式の方が優れる結果となった。なお,要因として考えられる振動モーター式におけるフルイ目の閉塞は,振動モーターの振動方向の変更,振動の強化で解消できる可能性がある。(著者抄録)