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J-GLOBAL ID：201702239076560739   整理番号：17A1310074

固体中電子の磁性再考:大統一理論

著者 (2件)： 小形正男 (東大 大学院理学系研究科) ,  松浦弘泰 (東大 大学院理学系研究科)
資料名： 固体物理  (Solid State Physics)
巻： 52  号： 10  ページ： 521-537  発行年： 2017年10月15日 
JST資料番号： F0158B  ISSN： 0454-4544  CODEN： KOTBA2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 最近,空間反転対称性や時間反転対称性が破れた系では,Bloch電子の波動関数が持ついわゆる“Berry曲率”がさまざまな物理量に寄与しているという議論がなされている。このような観点から,固体中の電子による磁性の問題を解説する。著者らは,福山の軌道帯磁率の公式から出発して,通常のブロッホ電子の波動関数をあからさまに用いた形での帯磁率の表式を導き,ランダウ-パイエルスの単一バンドの軌道帯磁率とそれ以外の寄与との関係を明らかにした。さらに,ゼーマン効果やスピン-軌道相互作用,空間・時間反転対称性の破れなどの寄与をすべて包括する定式化を行い,Berry曲率の寄与も統一的な形で表現することができた。この定式化によって,ブロッホ電子の遍歴性を系統的に厳密に調べることが可能になったといえる。

シソーラス用語： 固体論 ,  *磁性 ,  *Bloch関数 ,  曲率 ,  *Berry位相 ,  *対称性の破れ ,  *磁化率 ,  Peierls転移 ,  電子構造 ,  Landau理論 ,  *Zeeman効果 ,  *スピン-軌道相互作用 ,  *遍歴電子模型 ,  原子軌道関数 ,  摂動
準シソーラス用語： Berry曲率 ,  *空間反転対称性の破れ ,  *時間反転対称性の破れ ,  *帯磁率

分類 (2件)： 磁性理論  (BM06020X) ,  電子構造一般  (BM02010K)

タイトルに関連する用語 (4件)： 固体 ,  電子 ,  磁性 ,  大統一理論