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J-GLOBAL ID：201702239355599447   整理番号：17A0776941

OFケーブルの運転電界下での硫化銅など銅化合物による課電劣化メカニズムの存在

Existence of Electric Charging Degradation Mechanism by Copper Compounds such as Copper Sulfide under Operation Electric Field in Oil Filled Cables

著者 (5件)： 中出雅彦 (東京電力ホールディングス(株)経営技術戦略研究所) ,  松井健郎 (東京電力ホールディングス(株)経営技術戦略研究所) ,  杉本修 (東京電設サービス(株)) ,  羽田淳也 (東京電設サービス(株)) ,  永原茂樹 (東京電設サービス(株))
資料名： 電気学会論文誌 B  (IEEJ Transactions on Power and Energy)
巻： 137  号： 5  ページ： 405-414(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： S0809A  ISSN： 0385-4213  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： OFケーブルの絶縁破壊事故が全国的に発生しており,東京電力管内でも,275kV終端接続部と154kVケーブル部で絶縁事故が発生した。本論では,導体の銅が化合物や錯体として絶縁に溶融し,特定の場所に誘電泳動力などにより凝集して,その部分で電界集中が起き,部分放電が発生し,やがて絶縁破壊に至るメカニズムを提唱した。解体調査の結果,既存設備の絶縁油分析調査,銅化合物の流動メカニズム,また,考案したメカニズム全体を通して再現する実験結果を報告し,運転電界下でのOFケーブルの荷電劣化メカニズムの存在可能性を指摘した。

シソーラス用語： *OFケーブル ,  *電場効果 ,  硫化銅 ,  銅化合物 ,  *劣化故障 ,  部分放電 ,  *電気故障
準シソーラス用語： 電場依存性 ,  電圧印加 ,  劣化過程 ,  劣化機構

著者キーワード (12件)： OFケーブル ,  課電劣化 ,  銅化合物 ,  部分放電 ,  酸化スラッジ ,  銅溶解 ,  oil-filled cable ,  electric charging degradation ,  copper compounds ,  partial electric discharge ,  oxidation sludge ,  copper dissolution

分類 (1件)： 電線・ケーブル  (NA05020S)

引用文献 (9件)：

• (1) 地中送電ケーブルの保全技術専門委員会:「地中送電ケーブルの保守技術」, 電気協同研究, Vol. 70, No. 1, p. 141 (2014)
• (2) 杉本 修・永原茂樹・羽田淳也・中出雅彦・松井健郎:「OFケーブルの硫化銅など銅化合物による課電劣化メカニズムについて(その2)」, 平成27年電気学会B部門大会, No. 325 (2015)
• (3) 石油学会:電気絶縁油ハンドブック, p. 15, p. 121 (1987)
• (4) 真下展宏・相原靖彦・戸谷 敦・村田義直・片貝昭史・成定茂夫:「OF油中の金属粉挙動に関する検討(その1)」, 平成16年電気学会全国大会, No. 2-001 (2004)
• (5) 真下展宏・相原靖彦・戸谷 敦・村田義直・片貝昭史・成定茂夫:「OF油中の金属粉挙動に関する検討(その2)」, 平成16年電気学会全国大会, No. 2-002 (2004)

タイトルに関連する用語 (5件)： OFケーブル ,  電界 ,  硫化銅 ,  銅化合物 ,  メカニズム