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J-GLOBAL ID:201702239499349276   整理番号:17A1155896

対話型アセスメントツール(居場所曼荼羅)の開発-居場所の構成要素抽出と療養環境への示唆-

Development of interactive assessment tools “Whereabouts Mandala”: Extraction of constituent elements of place of residence in general adults and suggestion to medical environment
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資料名:
巻: 11  号:ページ: 29-39  発行年: 2017年07月18日 
JST資料番号: L8211A  ISSN: 1881-9427  資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究は,療養環境に必要な居場所とは何かを探る事を最終目的とし,抽象的概念を可視化するデザイン学的な手法を用い,より具体的な「居場所」の構成要素を探るためのツールを開発し健康人を対象に試用した。人の居場所を構成する要素を調べるために,抽象的な概念を図式化するためのマインドマップと,構成している要素を探るためのレパートリーグリッド発展手法を用いてツールの開発を行った。開発したツールを用いて,健康な20歳代から70歳代以降の男性26名,女性32名の計58名を対象とし,平成26年8月から9月に調査した。結果は「パーソナルスペース」における「家の中など個人の空間や日常生活環境」「家族との触れ合い」や「その他落ち着く環境」の3要因,「ソーシャルスペース」における「趣味活動」「社会的交流」や「社会的環境」の3要因,「ネガティブな感情からの離脱」の計7要因に集約された。本結果より対象にとっての居場所とはプライバシーを保ち心身共にリラックスでき,人との交流を通して自己の存在価値が見出される場所と示された。療養環境はこれらと同様な環境が望ましいと考えられた。また,療養者及び介護者の両者にとって心地よい療養環境となるよう,発達段階に応じた環境の調整も必要であると考えられた。開発したツールは15分~20分程度ででき簡便であると考えられる。しかし,質問項目に解釈が難しい部分があるため,より明解な提示方法を検討する。(著者抄録)

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