抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,よこはま動物園のアフリカのサバンナにおける来園者満足度に基づく管理運営方策の検討について報告した。先ず,我が国の動物園は,1882年に上野動物園が開園して以降,全国各地で整備が進み,現在では89カ所と世界有数の開館数となったこと,本研究では,よこはま動物園に生息環境展示として整備され,来園者アンケート等がまだ実施されていない展示ゾーンである「アフリカのサバンナ」(以降,サバンナゾーン)を対象に,来園者の満足度を把握・分析し,今後の管理運営の基本的な方向性について検討することを目的とすること等を報告した。次に,研究の方法,研究の結果,考察について報告した。最後に,まとめ(管理運営の基本的な方向性)として,1)全般的には,サバンナゾーンの特徴である混合展示の意味や価値等の訴求力を一層高め,「動物の種類」「空間演出」に対する高い満足度が求められること,2)既存の環境教育に関するサービスを見直したり,新たなサービスを導入するなど,特に混合展示に関する学習効果を高めることで,「学習効果」の満足度を高めることが必要であること,3)「動物の見やすさ」や「動物との距離」に対する満足度の低さは,今後の繁殖に伴う個体数の増加により解消すると思われる一方,こうした視認性の低さは生息環境展示の価値や特徴であることを,来園者に伝えていくことが重要であること等を報告した。