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J-GLOBAL ID：201702240004982906   整理番号：17A0287848

TGF-βと乳歯の生理的歯根吸収

TGF-β and Physiological Root Resorption of Deciduous Teeth

著者 (7件)： SHIMAZAKI Emi (Tsurumi Univ., Yokohama, JPN) ,  KARAKIDA Takeo (Tsurumi Univ., Yokohama, JPN) ,  YAMAMOTO Ryuji (Tsurumi Univ., Yokohama, JPN) ,  KOBAYASHI Saeko (Tsurumi Univ., Yokohama, JPN) ,  FUKAE Makoto (Tsurumi Univ., Yokohama, JPN) ,  YAMAKOSHI Yasuo (Tsurumi Univ., Yokohama, JPN) ,  ASADA Yoshinobu (Tsurumi Univ., Yokohama, JPN)
資料名： International Journal of Molecular Sciences (Web)  (International Journal of Molecular Sciences (Web))
巻： 18  号： 1  ページ： WEB ONLY  発行年： 2017年01月 
JST資料番号： U7038A  ISSN： 1422-0067  CODEN： IJMCFK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： スイス (CHE)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 本研究では,乳歯の歯根周囲組織における形質転換成長因子(TGF-β)が,生理的歯根吸収にあたってどのようにして破歯細胞への分化誘導を調節するかを調べた。歯根周囲組織において生理的歯根吸収が見られる部位(R)および見られない部位(N)を,歯の頸部から尖端部までの3つの領域(R1-R3またはN1-N3)で削り取って試料を調製し,TGF-βと酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ(TRAP)の活性を測定した。TGF-β活性レベルはN1-N3で増加したが,TRAP活性はR2およびR3で増加した。核因子-κB(NF-κB)活性化受容体リガンド(RANKL)媒介性の破骨細胞分化に関するin vitro実験により,N1-N3およびR1-R3由来のタンパク質がRAW264細胞におけるTRAP活性を増強することを明らかとなった。遺伝子検査により,N1およびN2におけるTGF-β1のmRNAレベルが有意に増加し,オステオプロテゲリン(OPG)のレベルに相応することが示された。対照的に,RANKLの発現レベルは,R2およびR3において増加した。本結果は,TGF-βが,生理的歯根吸収時に,乳歯の歯根周囲組織におけるRANKLおよびOPG mRNA発現のタイミングに依存して,OPG誘導およびRANKL媒介性破歯細胞分化の調節に密接に関連することを示唆している。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *TGFβ ,  乳歯 ,  細胞分化 ,  *破骨細胞 ,  遺伝子発現 ,  RANKL ,  サイトカイン受容体 ,  遺伝的調節 ,  培養細胞
準シソーラス用語： 破骨細胞分化 ,  オステオプロテゲリン ,  遺伝子発現調節 ,  RAW264細胞

分類 (2件)： サイトカイン  (EB08090G) ,  歯の基礎医学  (GT01020O)

タイトルに関連する用語 (4件)： TGF-β ,  乳歯 ,  生理 ,  歯根吸収