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J-GLOBAL ID：201702240613152347   整理番号：17A0979796

海岸護岸周辺の常時微動特性と波浪諸元との関連性に関する研究

著者 (3件)： 泉宮尊司 (新潟大学 工学部建設学科) ,  菊地優太 (新潟県 新潟地域振興局津川地区振興事務所) ,  石橋邦彦 (新潟大学 工学部建設学科)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 72  号： 2  ページ： I_121-I_126(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,常時微動の特性と起源を明らかにするために,新潟西海岸において広帯域速度計を用いて,常時微動を計測している.観測された常時微動には,周期が3s~4sの変動成分が卓越しており,これは丁度新潟西海岸に襲来している波浪の有義波周期の約半分であった.また,常時微動の卓越振動方向についても調べたところ,ほぼ北向きが卓越しており,波浪の大きい日本海の北東部に向いていることが明らかとなった.常時微動と波浪との関係を調べるために,Longuet-Higgins¹⁾およびHasselmann²⁾の理論を用いて,常時微動と海底面圧力のスペクトルの比較も行った.その結果,両者の形状およびピーク周波数はよく一致し,彼らの理論がほぼ正しく,波浪の非線形干渉による圧力変動が常時微動の主要因であることが明らかとなった.(著者抄録)

シソーラス用語： 新潟県 ,  海岸 ,  護岸 ,  *常時微動 ,  振動 ,  *波浪 ,  *周期 ,  *干渉 ,  *海底 ,  *圧力変動
準シソーラス用語： *海岸護岸 ,  常時微動計測 ,  有義波高 ,  非線形 ,  面圧

著者キーワード (6件)： microseisms ,  microbaroms ,  directional wave spectrum ,  nonlinear wave interaction ,  Rayleigh wave ,  infragravity waves

分類 (3件)： 波浪,潮流  (DC06040R) ,  海岸工学  (RC13000X) ,  振動伝搬  (BB02040K)

引用文献 (18件)：

• 1) Longuet-Higgins, M. S. : A theory of the origin of microseisms. Phil. Trans. Roy. Soc. London A, Vol. 243, pp. 1-35, 1950.
• 2) Hasselmann, K. : A statistical analysis of the generation of microseisms. Rev. of Geophys. 1 (2), pp. 177-210, 1963.
• 3) 野田節男,上部達生:海岸堤防の常時微動観測,港湾空港技術研究所資料,No. 205,pp. 1-75,1975.
• 4) 丸山喜久,山崎文雄,本村 均,浜田竜也:常時微動のH/Vスペクトル比を用いた地震動推定法の提案,土木学会論文集,No. 675,I-55,pp. 262-272,2001.
• 5) 笹川考義ら:常時微動アレイ観測による新潟の地盤特性,地盤工学研究発表会 発表講演集 第39回地盤工学研究発表会,pp. 1016,2004.

タイトルに関連する用語 (6件)： 海岸護岸 ,  周辺 ,  常時微動 ,  波浪 ,  関連性 ,  研究