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J-GLOBAL ID：201702240802346664   整理番号：17A0962347

低応力三軸度領域における延性破壊限界

Ductile Fracture Limit at Low Stress Triaxiality

著者 (4件)： 山下朋広 (新日鐵住金(株), 鉄鋼研究所) ,  根石豊 (新日鐵住金(株), 室蘭技術研究部) ,  志賀聡 (新日鐵住金(株), 室蘭技術研究部) ,  野口泰隆 (新日鐵住金(株), 鉄鋼研究所)
資料名： 塑性と加工  (Journal of the Japan Society for Technology of Plasticity)
巻： 58  号： 678  ページ： 617-623(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： G0076A  ISSN： 0038-1586  CODEN： SOKAB  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 冷間鍛造は三次元的な複雑形状に精度良く加工でき,熱間鍛造と比較して生産性が高いプロセスであるが,加工を受ける鋼材にとっては厳しい加工方法である。このような冷間鍛造技術の適用を拡大するには,鋼材の延性向上および延性破壊限界の定量的把握に基づく延性破壊予測技術の確立が必要である。本研究では,変形モードの違いを明確に区別し,実験で比較検証するため,環状切欠きねじり複合試験を実施し,応力三軸度が低く,せん断モード主体で材料表層から延性破壊が進行する場合における延性破壊限界を調査した。その結果,以下の知見を得た。1)せん断モード主体で低応力三軸度領域における延性破壊限界は,相当塑性ひずみと応力三軸度で整理でき,応力三軸度の増加に伴い破壊ひずみが低下する。2)せん断モードでは,引張モードに比べて小さいボイド面積率で延性き裂が生成するが,これは,局所的なせん断変形が延性き裂生成を促進したためと推察される。3)せん断モードと引張モードでは,延性破壊限界が異なる。

シソーラス用語： *延性破壊 ,  *冷間鍛造 ,  熱間鍛造 ,  生産性 ,  延性 ,  鋼材 ,  定量的分析 ,  予測技法 ,  剪断 ,  塑性歪 ,  引張
準シソーラス用語： 延性亀裂 ,  *応力三軸度 ,  *加工限度 ,  *破壊予測 ,  破壊歪 ,  複雑形状 ,  *変形モード

著者キーワード (8件)： ductile fracture limit ,  notched-bar combined torsion test ,  stress triaxiality ,  equivalent plastic strain ,  tensile mode ,  shear mode ,  void ,  ductile crack.

分類 (1件)： 鍛造技術  (WC05020H)

引用文献 (29件)：

• 1) Inoue, T. & Kinoshita, S.:Tetsu-to-Hagané, <b>62</b>-7 (1976), 875-884.
• 2) Kaiso, M., Kanetuki, Y. & Katsumata, M.:Tetsu-to-Hagané, <b>84</b>-10 (1998), 721-726.
• 3) Monden, A., Miyanishi, K., Yamasaki, S. & Ochi, T.:Shinnittetsu Giho, <b>393</b> (2012), 127-132.
• 4) Fujita, T., Kariya, N., Nakamura, N. & Hosoya, Y.:Tetsu-to-Hagané, <b>91</b>-7 (2005), 616-622.
• 5) Kozasu, I.:Tetsu-to-Hagané, 61-4 (1975), 2998-3021.

タイトルに関連する用語 (3件)： 応力三軸度 ,  延性破壊 ,  限界