Pueraria lobata(マメ科)の花の赤紫色の花色とデルフィニジン型顔料【Powered by NICT】

Tatsuzawa Fumi; Tanikawa Natsu; Nakayama Masayoshi

文献

J-GLOBAL ID：201702240850644475 整理番号：17A0697237

Pueraria lobata(マメ科)の花の赤紫色の花色とデルフィニジン型顔料【Powered by NICT】

Red-purple flower color and delphinidin-type pigments in the flowers of Pueraria lobata (Leguminosae)

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資料名：
巻： 137 ページ： 52-56 発行年： 2017年
JST資料番号： D0116B ISSN： 0031-9422 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：イギリス (GBR) 言語：英語 (EN)

未記載のアシル化アントシアニンは5%HOAc H_2OとPueraria lobata(クズ)の赤紫色花から抽出し,ペツニジン3-O-(β-グルコピラノシド)-5-O-[6-O-(マロニル)-β-グルコピラノシド],化学的および分光学的方法により決定した。さらに,二種類の既知アシル化アントシアニン,デルフィニジン3-O-(β-グルコピラノシド)-5-O-[6-O-(マロニル)-β-グルコピラノシド]及びマルビジン3-O-(β-グルコピラノシド)-5-O-[6-O-(マロニル)-β-グルコピラノシド]を同定した。デルフィニジン3,5 ジグルコシド,ペツニジン3,5 ジグルコシド,及びマルビジン3,5 ジグルコシドは,以前の研究におけるP.lobataの主要成分として知られている。マロニルエステル量は非マロニルエステル量と比較して10倍以上検出された。これらアントシアニンの中で最も豊富なアントシアニンは全花におけるペツニジン3-O-(β-グルコピラノシド)-5-O-[6-O-(マロニル)-β-グルコピラノシド]であった。新鮮赤紫色花弁の可視吸収スペクトル曲線について,一つの特性吸収極大は520nmであり,ペラルゴニジン誘導体を含む花のそれに類似したで観察された。対照的に,古い紫色花弁の吸収スペクトル曲線は500(sh)nm,536nm,564nm(SH),613(sh)nm,デルフィニジン型色素を含む紫花のそれに類似したで観察された。新鮮赤紫色花弁と古い紫色花弁の両方のプレスジュースはそれぞれpH5および5.5を有し,同じフラボノイド組成を有していた。pH=2.2及びpH=5.2緩衝液による抽出した粗新鮮赤紫色花弁色素は,新鮮な赤紫色花弁と古い紫色花弁と同じ色とスペクトル曲線を示した。さらに,粗抽出した色素の薄層クロマトグラフィー(TLC)実験では,赤紫色はアントシアニン領域とアントシアニン及びイソフラボンの交差領域を示した。は新鮮な花弁の液胞における異常に低いpHは古いバイオレットP.lobata花弁の液胞における弱い酸性pHに対する赤紫色花の色を形成する重要な役割を果たしていることを裏付けている。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

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著者キーワード (5件)： , , , ,

植物の生化学 , グリコシド,配糖体

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