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J-GLOBAL ID：201702240946433673   整理番号：17A0982293

電子スピンの脱コヒーレンスにおよぼす核スピン距離の影響の合成的アプローチによる決定

Synthetic Approach To Determine the Effect of Nuclear Spin Distance on Electronic Spin Decoherence

著者 (5件)： GRAHAM Michael J. (Northwestern Univ., Illinois, USA) ,  YU Chung-Jui (Northwestern Univ., Illinois, USA) ,  KRZYANIAK Matthew D. (Northwestern Univ., Illinois, USA) ,  WASIELEWSKI Michael R. (Northwestern Univ., Illinois, USA) ,  FREEDMAN Danna E. (Northwestern Univ., Illinois, USA)
資料名： Journal of the American Chemical Society  (Journal of the American Chemical Society)
巻： 139  号： 8  ページ： 3196-3201  発行年： 2017年03月01日 
JST資料番号： C0254A  ISSN： 0002-7863  CODEN： JACSAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 量子情報処理(QIP)のための分子キュービットとしてコヒーレンス時間T₂の増大を目指して,テトラチアフルバレンオリゴマが対称的にオキソバナジウムに連結された構造を持つ一連の錯体(Ph₄P)₂[VO(C₃H₆S₂)₂](1),(Ph₄P)₂[VO(C₅H₆S₄)₂](2),(Ph₄P)₂[VO(C₇H₆S₆)₂](3),(Ph₄P)₂[VO(C₉H₆S₈)₂](4)を合成した。パルスEPRにより溶液のスピン-格子緩和時間T₁およびT₂の温度依存性を調べた。V-H距離が6.6(6)から4.0(4)Åに短縮するとT₂が急激に増大し,この領域に核スピン拡散障壁が存在することを示した。デコヒーレンス半径は最大13Åであり,電子スピン中心に近いスピン活性核はデコヒーレンスに寄与しないと推定した。

シソーラス用語： 電子スピン ,  *物理的性質 ,  核間距離 ,  *情報処理 ,  *量子情報 ,  *分子素子 ,  *オレフィン化合物 ,  *硫黄複素環化合物 ,  オリゴマ ,  *バナジウム錯体 ,  オキソ錯体 ,  ESR【磁気共鳴】 ,  *スピン-格子緩和 ,  緩和時間 ,  温度依存性 ,  拡散障壁
準シソーラス用語： EPR【磁気共鳴】 ,  *キュービット ,  *コヒーレンス時間 ,  *テトラチアフルバレン誘導体 ,  パルスEPR ,  *距離依存性 ,  *脱コヒーレンス ,  *量子情報処理

分類 (4件)： 第4族,第5族元素の錯体  (CE01070U) ,  分子の電気的・磁気的性質  (BH05032U) ,  量子力学一般  (BA06010C) ,  その他の計算機  (JC06020B)

物質索引 (3件)： 1,4-ジチア-2-シクロヘプテン-2,3-ジチオール ,  2-(1,3-ジチアン-2-イリデン)-1,3-ジチオール-4,5-ビスチオール ,  2-(6,7-ジヒドロ-2H,5H-1,3,4,8-テトラチアアズレン-2-イリデン)-1,3-ジチオール-4,5-ビスチオール

タイトルに関連する用語 (3件)： 電子スピン ,  脱コヒーレンス ,  核スピン