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J-GLOBAL ID：201702240966168575   整理番号：17A0044598

老化する花弁細胞における形態変化と花弁の老化制御機構

Morphological changes in senescing petal cells and the regulatory mechanism of petal senescence

著者 (3件)： SHIBUYA Kenichi (NARO, Tsukuba, JPN) ,  YAMADA Tetsuya (Tokyo Univ. Agriculture and Technol., Tokyo, JPN) ,  ICHIMURA Kazuo (NARO, Tsukuba, JPN)
資料名： Journal of Experimental Botany  (Journal of Experimental Botany)
巻： 67  号： 20  ページ： 5909-5918  発行年： 2016年10月 
JST資料番号： C0579A  ISSN： 0022-0957  CODEN： JEBOA6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 花弁の老化時に示されるプログラム細胞死(PCD)は,発生的に制御されており,遺伝的に制御されたプロセスである。本レビューでは,花弁の老化に関する最新の知見について報告し,花弁細胞の老化における形態変化と,老化に関連する転写因子によるPCDの制御機構に焦点を当てる。花弁細胞のPCDにおいて,オートファジー様プロセス,クロマチン凝縮や核DNAの断片化などの形態変化が観察される。植物ホルモンのエチレンも,花弁の老化に重要な役割を果たしているが,最近,アサガオにおけるNAC(NAM/ATAF1,2/CUC2)転写因子がエチレン非依存性の花弁の老化時のPCDの進行を制御することがわかってきた。エチレン依存性の花弁では,エチレン生合成経路の転写調節における塩基性ヘリックス-ループ-ヘリックス蛋白質やホメオドメイン-ロイシンジッパー蛋白質の関与が明らかになってきた。今後の研究で,花弁の老化時のPCDを制御する遺伝子制御ネットワークの包括的な理解が可能となるだろう。

シソーラス用語： *老化 ,  *細胞死 ,  オートファジー ,  転写因子 ,  液胞 ,  形態 ,  *花弁 ,  植物ホルモン ,  植物細胞 ,  NAC転写因子 ,  プログラム細胞死 ,  細胞核形態 ,  細胞生理学的現象 ,  アルケン
準シソーラス用語： 細胞生理 ,  *花弁老化

分類 (2件)： 植物生理学一般  (EH02010Y) ,  遺伝子発現  (EC02040Q)

物質索引 (1件)： エチレン

タイトルに関連する用語 (3件)： 老化 ,  花弁 ,  細胞