抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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データを複数のディスクに分散して書き込むことでI/O速度の高速化や,データの冗長性を実現するRAID(Redundant Arrays of Inexpensive/Independent Disk)では,ディスクへの書き込みがアトミックでないためにwrite hole問題が起きる。本論文では,RAID5においてwrite hole問題を解決する機能として,1)MD(Multiple Devices)のジャーナル,2)PPL(Partial Parity Logging)について述べた。1)はRAIDへの書き込みがあるとデータとパリティをジャーナルデバイスに書き込み,永続化してからRAID本体へと書き込むことで一貫性を保った更新が行える。デフォルトではジャーナルからRAIDへの反応が即時(write-through)となっているが,ジャーナルに書いた時点でアプリケーションに返るwrite-backに書き換えると高速化につながり,I/Oリクエストの回数も削減できることを説明した。また,2)は現在開発中のLinux4.12に登場する予定の機能であり,データ更新時に更新されるchunk以外のchunkでのパリティ(部分パリティ)をパリティと同じディスクに事前に書くので,書き込みパフォーマンスは最大30~40%低下するがジャーナル専用のディスクが不要なことを論じた。