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J-GLOBAL ID：201702241207579146   整理番号：17A0482762

成層圏オゾン観測及びSD-WACCMシミュレーションデータ内の大西洋ストリーマ

An Atlantic streamer in stratospheric ozone observations and SD-WACCM simulation data

著者 (5件)： HOCKE Klemens (Univ. Bern, Bern, CHE) ,  SCHRANZ Franziska (Univ. Bern, Bern, CHE) ,  BARRAS Eliane Maillard (MeteoSwiss, Payerne, CHE) ,  MOREIRA Lorena (Univ. Bern, Bern, CHE) ,  KAEMPFER Niklaus (Univ. Bern, Bern, CHE)
資料名： Atmospheric Chemistry and Physics (Web)  (Atmospheric Chemistry and Physics (Web))
巻： 17  号： 5  ページ： 3445-3452 (WEB ONLY)  発行年： 2017年03月 
JST資料番号： U7039A  ISSN： 1680-7316  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 個々のオゾンストリーマの観測とシミュレーションは,中層大気内の非線形輸送過程の記述及び知見に対して重要である。2015年12月4日に中部ヨーロッパに中部成層圏オゾンの突然強化が出現した。スイスのGROMOS(地上設置ミリ波オゾン分析計)とSOMORA(成層圏オゾン監視放射計)は,12月1日~4日に高度34km(8.3hPa)における約30%のオゾン強化を測定した。同様のオゾン増加を,SD-WACCM(特定力学的全大気領域気候)モデルによってシミュレートした。更に,SD-WACCMと衛星実験Aura/MLSから高度34km(8.3hPa)における全球オゾン場は,北米の亜熱帯から大西洋を通り中部ヨーロッパへ延びるオゾンストリーマ(大規模な舌状構造)の位置と時期に対する顕著な一致を示した。この一致は,SD-WACCMが大西洋オゾンストリーマ内部の風速に関する情報を与えることを示した。SD-WACCMは,中部成層圏の大西洋ストリーマ内に約100m/s東向き風を示した。SD-WACCMは,大西洋ストリーマは極渦の縁端に沿って流れることを示した。この大西洋ストリーマは,カスピ海の上方に位置する極渦の侵食域で南向きに転じた。成層圏水蒸気の空間分布は,この侵食域から外向きに出るフィラメントを指示した。大西洋ストリーマ,極渦浸食域及び水蒸気フィラメントは,北半球中緯度の冬季成層圏の所謂磯波帯におけるプラネタリー波破砕の過程に属した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *成層圏 ,  *大気オゾン ,  データ ,  中層大気 ,  大西洋 ,  極渦 ,  測定データ
準シソーラス用語： オゾンストリーマ

分類 (2件)： 成層圏・中間圏  (DC04040D) ,  対流圏・成層圏の地球化学  (DD01020P)

タイトルに関連する用語 (6件)： 成層圏オゾン ,  観測 ,  WACCM ,  シミュレーション ,  大西洋 ,  ストリーマ