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J-GLOBAL ID:201702241289987953   整理番号:17A1420289

TulaergenマグマNi-Cu鉱床,北西中国における硫化マグマ分化中の銅同位体分別【Powered by NICT】

Copper isotope fractionation during sulfide-magma differentiation in the Tulaergen magmatic Ni-Cu deposit, NW China
著者 (7件):
資料名:
巻: 286-287  ページ: 206-215  発行年: 2017年 
JST資料番号: A0172A  ISSN: 0024-4937  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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最近マントル融解と玄武岩質マグマ分化の際のCu同位体分別は限られていることが示されているが,著しい硫化物偏析を含むマグマ分化の際のCu同位体の挙動は不明のままである。玄武岩質あるいはピクライト質マグマからの硫化物偏析によって形成された,マグマNi-Cu鉱床はこの問題に取り組むために適切な標的である。ここでは,新疆,中国北西部におけるTulaergen Ni-Cu硫化物鉱床からの硫化物(黄銅鉱)Cu同位体データを報告する。まばらに播種性(角閃石斑れい岩によってホストされた),中程度の播種性(角閃石かんらん石ウェブステライトによるホスト),高密度播種(角閃石複輝石カンラン岩によってホストされた)および塊状硫化物(母岩と超苦鉄質岩の間に挟まれた)を含む硫化物は1050m,1100mおよび1150mレベルで横坑から採取した。1150mと1050mのレベルに及ぼす疎と中程度の播種性硫化物は 0.38‰から 0.15‰からδ~65Cu値の制限された範囲を持ち,1100mレベルで塊状及び鉱染硫化物は, 1.98‰から 0.04‰および1.08‰から 0.52‰まで広い範囲δ~65Cu値であった。播種性硫化物のδ~65Cu値は全岩SとCu濃度と負に相関し,後期段階で形成された硫化物は,より重いδ~65Cu値を有していた。これらの観察は,600°C以上の硫化物マグマ分化中の銅同位体の重大な分別を示唆するTulaergenマグマNi-Cu鉱床の形成時に,かんらん石と輝石の硫化物偏析と結晶化は残留マグマ,大量融液中のCu~2+の酸化還元反応Cu~++Fe~3+=Fe~2++Cu~2+を移動する中のFe~3+含有量の増加を引き起こした。融液中のCu~2+の存在は,硫化物分離の間に酸化還元変換を可能にした。残留マグマは~65Cu欠乏硫化物の除去により重Cu同位体中に濃縮されるが,観測された後期段階で形成された硫化物は,より重いδ~65Cu値を持ち,大きくかつ系統的Cu同位体変動を説明するであろう。著者らの結果は,Cu同位体は有意に高温硫化物マグマ分化(2‰まで)際に分別することができ,Cu同位体は,Ni-Cu( PGE)堆積物の無機化過程を追跡し,硫化物富化マグマの移動方向を示すために使用できることを実証した。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】
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分類 (3件):
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金属鉱床  ,  火山岩  ,  火成岩全般 

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