抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「直交集成板の日本農林規格」では,ラミナの曲げヤング係数やたて継ぎラミナの曲げ強度は,平使いの曲げ試験によって格付け検査が実施されている。しかし,ラミナへ負荷される方向でみたとき,CLTの曲げ性能のうち面外曲げには一致するものの,ラミナが縦使い方向で負荷される面内曲げとは一致していない。本研究では,ラミナの強度特性値から推定されるCLTの面内曲げ強度の精度向上を目指し,スギフィンガージョイントラミナの曲げ強度性能について平使い方向と縦使い方向とで比較した。その結果,縦使い方向の曲げヤング係数の平均値が平使い方向のそれに比べて約7%高く,曲げ強度の平均値は,平使い方向の方が20%程度高いことがわかった。そこで,ラミナの平使い方向の曲げヤング係数及び曲げ強度を用いたCLTの面内曲げヤング係数及び曲げ強度推定式を作成し,その検証を行った。その結果,曲げヤング係数,曲げ強度の推定値と実測値がほぼ一致し,本推定法の妥当性が実証された。(著者抄録)