文献

J-GLOBAL ID：201702241875375147   整理番号：17A0662711

無機-有機相乗表面修飾効果によるZrO₂-SiO₂エアロゲルの熱安定性向上

Improvement of thermal stability of ZrO₂-SiO₂ aerogels by an inorganic-organic synergetic surface modification

著者 (6件)： HU Zhipeng (Tianjin Univ., Tianjin, CHN) ,  HE Jian (Tianjin Univ., Tianjin, CHN) ,  LI Xiaolei (Tianjin Univ., Tianjin, CHN) ,  JI Huiming (Tianjin Univ., Tianjin, CHN) ,  SU Dong (Tianjin Univ., Tianjin, CHN) ,  QIAO Yingcheng (Tianjin Univ., Tianjin, CHN)
資料名： Journal of Porous Materials  (Journal of Porous Materials)
巻： 24  号： 3  ページ： 657-665  発行年： 2017年06月 
JST資料番号： W1100A  ISSN： 1380-2224  CODEN： JPMAFX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ZrO₂エアロゲルは,高い多孔度,高い比表面積や低い密度のため,触媒や触媒担体用途の候補として提案されている。しかし,エアロゲルの多孔質網目構造は,表面OH基間の縮合や既存結晶の成長によりなどにより,高温で崩壊する傾向がある。その改善のため,高温安定な無機鉄イオンによる表面修飾などが検討されたが,ゲル表面への均一分散が難しく効果的でなかった。そこで本研究では,無機-有機材料による相乗的表面修飾(無機イオン[Fe(III)]表面修飾とヘキサメチルジシラザン気相修飾)によって,ZrO₂-SiO₂エアロゲルの熱安定性を試みた。その結果,1)その熱安定性は,著しく改善された。2)Fe(III)イオンとシリル基によるエアロゲルの表面水酸基からの水素原子置換は,含水粒子の分離において重要な役割を果たした。一方,熱処理時のシリル基の分解はSiO₂粒子を生成し,ZrO₂の結晶化を抑制した。3)改質エアロゲルの多孔質微細構造は,1000°Cまで良好に保存された。などの知見を得た。

シソーラス用語： *二酸化ケイ素 ,  *エアロゲル ,  金属イオン ,  鉄化合物 ,  *有機-無機ハイブリッド ,  *表面改質 ,  酸化ジルコニウム ,  ヒドロキシ基 ,  *熱安定性 ,  FTIR分光法 ,  赤外吸収スペクトル ,  走査電子顕微鏡 ,  吸着平衡 ,  細孔径分布 ,  比表面積 ,  *多孔質体 ,  微細構造 ,  X線回折分析 ,  透過型電子顕微鏡 ,  *触媒担体
準シソーラス用語： シリル基 ,  細孔容積 ,  窒素吸着 ,  鉄イオン ,  表面修飾

分類 (2件)： 表面処理  (YH04112X) ,  高分子固体の構造と形態学  (CG02022M)

物質索引 (1件)： ヘキサメチルジシラザン

タイトルに関連する用語 (5件)： 表面修飾 ,  ZrO2 ,  SiO2 ,  エアロゲル ,  熱安定性