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J-GLOBAL ID：201702242091906921   整理番号：17A0508324

九州山地におけるモミ・ツガ林の長期動態にシカが及ぼす影響

Effects of sika deer on long-term stand dynamics of Abies-Tsuga forest in the Kyushu mountain range

著者 (9件)： 榎木勉 (九大 大学院農学研究院) ,  久保田勝義 (九大 農 演習林北海道演習林) ,  鍛治清弘 (九大 農 演習林宮崎演習林) ,  長慶一郎 (九大 農 演習林宮崎演習林) ,  山内康平 (九大 農 演習林宮崎演習林) ,  椎葉康喜 (九大 農 演習林宮崎演習林) ,  緒方健人 (九大 農 演習林宮崎演習林) ,  菱拓雄 (九大 大学院農学研究院) ,  田代直明 (九大 大学院農学研究院)
資料名： 九州大学農学部演習林報告  (Bulletin of the Kyushu University Forests)
号： 98  ページ： 17-24  発行年： 2017年03月 
JST資料番号： F0829A  ISSN： 0453-0284  CODEN： KDNHA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 九州大学宮崎演習林内の冷温帯針広混交林に1971年に設定した調査地を2013年に復元し,森林構造と種組成を再調査した。1971年に林床を被覆していたスズタケは2013年には完全に消失した。その他の下層の木本も,シカが摂食しないシキミとアセビ以外は消失した。樹高2m以上の木本も種数,幹数とも大きく減少した。特に胸高直径5cm未満の木本は幹数が20%程度まで減少した。胸高直径5cm以上の針葉樹は,同サイズの広葉樹よりも成長速度が速かった。死亡率は落葉広葉樹が常緑針葉樹や常緑広葉樹よりも低かった。モミはツガよりも成長速度が速く,死亡率が高かった。モミの優占度はツガよりも大きかったが,今後はツガの優占度が増加するかもしれない。しかし,シキミとアセビ以外の新規加入がみられないため,さらに長期的にはシキミとアセビが優占する林分になる可能性がある。(著者抄録)

シソーラス用語： 九州地方 ,  モミ ,  ツガ属 ,  *シカ ,  混交林 ,  構造 ,  組成 ,  *イネ科 ,  *林木 ,  離弁花類 ,  ツツジ科 ,  樹高 ,  胸高直径 ,  針葉樹 ,  広葉樹 ,  林分 ,  *監視
準シソーラス用語： 針広混交林 ,  森林構造 ,  種組成 ,  林床 ,  *スズタケ ,  *下層木 ,  シキミ ,  アセビ ,  *長期モニタリング

分類 (2件)： 森林生物学一般  (FF02010T) ,  森林植物学  (FF02020E)

タイトルに関連する用語 (5件)： 九州 ,  山地 ,  モミ ,  長期 ,  シカ