抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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CO
2の地中貯留による隔離は長期間に及ぶため,CO
2圧入時の岩盤の長期的変形挙動の把握は重要である。そこで陸域の地下深度1000m程度の地層環境を想定して,CO
2圧入が岩石の三軸クリープ挙動にどのような影響を及ぼすかについて,地中隔離においてシール層に相当する国内産の泥岩を用いて実験的に調べた。実験では水飽和試験片と,それにCO
2を十分圧入した試験片の2通りの孔隙流体条件を設定して,それぞれクリープ試験を実施しその挙動の違いを調べた。三軸圧縮強さは水飽和試験片の方が1MPa程低くなっており,3次クリープが発現してクリープ破壊に至るクリープ応力値もわずかに水飽和試験片の方が低い。クリープ挙動については水飽和試験片,CO
2圧入試験片共に定性的には似た傾向を示した。両者ともクリープ破壊に至る至らないにかかわらず,1次クリープ領域でクリープひずみ速度が時間のm乗に反比例するような関係が見られた。また両者ともクリープ寿命がクリープ応力のn乗に反比例するような関係を示し,最小クリープ速度とクリープ寿命は反比例の関係を示した。(著者抄録)