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J-GLOBAL ID：201702242561106806   整理番号：17A1543118

超冷気体を使ってのSachdev-Ye-Kitaev模型の作成と検証:量子重力の実験的研究に向けて

Creating and probing the Sachdev-Ye-Kitaev model with ultracold gases: Towards experimental studies of quantum gravity

著者 (4件)： DANSHITA Ippei (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  HANADA Masanori (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  HANADA Masanori (Stanford Univ., CA, USA) ,  TEZUKA Masaki (Kyoto Univ., Kyoto, JPN)
資料名： Progress of Theoretical and Experimental Physics (Web)  (Progress of Theoretical and Experimental Physics (Web))
巻： 2017  号： 8  ページ： WEB ONLY  発行年： 2017年08月 
JST資料番号： U0548A  ISSN： 2050-3911  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ホログラフィック原理が,原子,分子,光の物理学での最近の技術的進歩と結びついて,量子重力の実験的研究につながることが可能であると示唆した。具体例として,Sachdev-Ye-Kitaev(SYK)模型を考察するが,同模型はall-to-allなランダム二体ホッピングをするスピン偏極したフェルミオンから成り,ある種の量子重力系に双対であると推測されてきた。SYK模型の低温状態を達成することは,ホログラフィック双対性が真であるという条件で,ひも状ブラックホールの実現として解釈された。ランダム二体ホッピングが本当であるSYK模型の変形を導入した。この模型はラージN極限で従来のSYK模型に等価であった。この模型は光学格子への超冷フェルミオン原子を制限し,光子支援レーザにより分子状態と2原子を結合させることによって原理的に作り出すことが可能であることを示した。この開発は量子ブラックホールに双対な系の実験的実現に向けての重要な最初の一歩として役だった。また,ブラックホールのカオス的特性を最大限に同定することを可能にするSYK模型の時間遅れ秩序相関関数を測定する方法も示した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *重力場の量子論 ,  *理論 ,  *ブラックホール ,  双対性 ,  相関関数 ,  フェルミオン ,  スピン分極 ,  分子
準シソーラス用語： *量子重力 ,  *ホログラフィック原理 ,  スピン偏極 ,  超冷分子

分類 (1件)： 相対論及び重力を含むその他の理論  (BA07050B)

引用文献 (68件)：

• S.W. Hawking, Nature 248, 30 (1974).
• S.W. Hawking, Commun. Math. Phys. 43, 199 (1975) [Commun. Math. Phys. 46, 206 (1976)].
• S. Dimopoulos and G. Landsberg, Phys. Rev. Lett. 87, 161602 (2001).
• S. B. Giddings and S. D. Thomas, Phys. Rev. D 65, 056010 (2002).
• X. Calmet, Mod. Phys. Lett. A 25, 1553 (2010).

タイトルに関連する用語 (4件)： 気体 ,  検証 ,  量子重力 ,  実験的研究