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J-GLOBAL ID：201702242880245393   整理番号：17A1616173

経済のグローバル化と同族企業-名古屋圏の企業を中心に-

著者 (1件)： 野末英俊 (愛知大 経営総合科研)
資料名： 愛知大学経営総合科学  (愛知大学経営総合科学研究所経営総合科学)
号： 107  ページ： 89-105  発行年： 2017年09月29日 
JST資料番号： L6298A  ISSN： 0916-6432  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 経済のグローバル化の中で,企業環境の変化が急速であり,企業は何らかの対応を迫られ,特に資金の不足する中小(同族)企業において,唯一ともいえる経営資源である人的資源の活用が課題となっている。本稿では,名古屋圏の同族企業を中心に,グローバル化時代の同族企業の企業経営のあり方について,分析を試みている。経済のグローバル化の進展と同時に,企業間競争がグローバル化している。名古屋圏周辺には中小企業企業が多く存在しており,その大部分は同族企業である。人的資源の活用は,経済のグローバル化が進展した現代の企業経営において極めて重要であるが,同族企業においては,企業内組織の経営者層など,企業内組織の要職を創業家で独占し,公平な人的管理が行われないことが,しばしばみられる。同族企業が非同族企業と異なるのは,所有と経営の分離だけでなく,家族という新軸が追加されることである。企業の要職を創業家の一族で独占することは,従業員のモチベーションを低下させ,有能な人材の流出を招く原因となる。経済のグローバル化が進展し,競争がグローバル化する中で,企業経営のあり方も近代化せざるをえない。熾烈なグローバル競争の中で,企業が生き残るためには,透明性のあるガバナンスや能力のある人材の活用が必要である。また,経営者の高齢化や事業の継承も大きな課題となっている。血縁にとらわれずに,能力を持つ従業員や第3者への円滑な継承が課題である。

シソーラス用語： *企業経営 ,  *国際化 ,  *経営管理 ,  企業環境 ,  *中小企業 ,  *人的資源 ,  経営者 ,  労働者
準シソーラス用語： *同族経営 ,  *グローバル化 ,  *経営資源 ,  人材流出 ,  従業員

分類 (2件)： 経営工学一般  (KA01010C) ,  職務・職能管理一般  (KA04010X)

タイトルに関連する用語 (4件)： 経済 ,  グローバル ,  企業 ,  名古屋