抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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タンザニア東部に位置するワミ河生態系の河畔植生に対する人為的攪乱の影響を洞察するため,河畔コリドーに沿った植物多様性と同時に植物種分布パターンを明らかにした。ワミ河系は野生生物管理域,国立公園,農地や集落を含む多様な土地利用系の縦横に位置する重要な川の1つであり,ワミ河畔帯と氾濫原は併せて40000km
2に渡る広大な領域である。植生データ収集にはトランセクト法を用いた。5つのサンプリング場所を選択し,個々の場所で5つプロットを河に垂直に5m間隔で確立した。ワミ河系で68ファミリーに属する261種の植物を記録した。ワミ河系の人為的攪乱に引き起こされる生息地の質の違いにより,観察場所での植物種多様性と分布のバリエーションを見出した。環境変数と正準コレスポンデンス分析(CCA)の序列化に基づく河畔植物種との相関性は,ワミ河生態系の河畔植物多様性パターンと生態学的機能で生じる主要なシフトを示唆する。人為的攪乱を最小にして河畔生態系に対する圧力を緩和するには,河畔生態系保全のための土地利用計画の変更と流域管理の改良が必要であることを結論付ける。