抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:維持性血液透析(maintenance hemodialysis,MHD)患者の血小板/リンパ球比(platelet to lymphocyte ratio,PLR)と炎症の関係を検討する。MHD患者における炎症状態のモニタリングのための新しい指標を提供することができる。方法:72名の安定したMHD患者を観察対象とし、22名の健康診断者を対照とし、血液ルーチンと血液生化学を測定し、SPSS17.0ソフトを用いて統計学的分析を行い、2群患者のPLRなど血液学指標間の差異を分析した。PLRの平均数によってMHD患者を2群に分けた。2組の患者の高感度C反応性タンパク質(high sensitivity C reactive protein、hsCRP)、好中球/リンパ球比(neutrophil to lymphocyte ratio、NLR)、血漿アルブミン(albumin、ALB)などの指標間の差異を分析した。PLRとNLR,hsCRPの間の相関関係をspearman相関によって分析した。【結果】MHD患者における血小板数とリンパ球の数は,正常対照者におけるそれらより有意に低かった(t=5.903,P<0.001;t=12.914,P<0.001)。MHD患者におけるPLRは116.01±41.49で,正常対照者の75.31±19.44(t=-4.441,P<0.001)より有意に高かった。MHD患者におけるNLRとhsCRPは,正常対照者より有意に高かった(t=-6.731,P<0.001,t=-2.752,p=0.008),MHD患者におけるPLRの平均値は116であった。PLR≧116群の血小板数,PLR,NLR,hsCRPは,PLR<116群より有意に高かった(t=-3.676,P=0.001;t=-9.81,P<0.001;t=-4.114,P<0.001;t=-2.352,P=0.022)。リンパ球数は,PLR<116群(t=4.190,P<0.001)より有意に低く,PLRとリンパ球数との間には負の相関があった(r=-0.574,P<0.001)。血小板数は(r=0.516,P<0.001),NLR(r=0.625,P<0.001),hsCRP(r=0.251,P=0.036)と正の相関があった。結論:PLRはMHD患者における炎症を反映する新しい指標となる可能性がある。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】