抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
蓄熱式空調システムの概要と導入事例,および蓄熱槽のBCPへの活用例,蓄熱槽水利用システムの改修事例を紹介した。夜間に製造した熱を蓄熱槽に蓄え,昼間に放熱する蓄熱式空調システムは,熱源機のヒートポンプ単体に蓄熱槽を追加したシステムで,蓄熱媒体により,水蓄熱式,氷蓄熱式がある。蓄熱槽の設置費用は増加するが,熱源設備容量が減少でき,夜間電力活用と共に契約電力低減のメリットがある。BCPへの活用として,非常時優先業務などへの熱源対応および情報通信機器などの重要負荷への熱源対応,災害時の生活用水・消防用水としての活用について紹介した。蓄熱槽水利用システムの改修事例として,1)上水・雑用水2系統による給水方式の場合,2)上水1系統による給水方式の場合,3)手作業により生活用水を利用とする場合,4)ろ過装置設置を設け手洗いに利用する場合,を系統図と共に説明した。最後に,蓄熱槽を生活用水や消防用水として利用できるように設計または改修した事例として,都市サービスの地域冷暖房プラント等における蓄熱槽を利用した災害時の生活・消防用水提供可能設備を5例紹介した。