抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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真空紫外(VUV)レーザパルス場イオン化-光イオン(PFI PI)検出に関する連続電場パルス方式を採用することにより,O
2+(a
4Π
u5/2,3/2,1/2,-1/2:ν
+=0-2;J
+)およびO
2+(X
2Π
g3/2,1/2:ν
+=21-23;J
+)のスピン-軌道および振電回転状態分解VUV PFI PIスペクトルを成功裏に測定し,これらのスピン-軌道および回転振電状態におけるO
2+(a
4Π
u)およびO
2+(X
2Π
g)イオンをイオン-分子衝突研究のために調製できることを示した。本実験は電荷移動反応,O
2+(a
4Π
u5/2,3/2,1/2,-1/2:ν
+=1,2;J
+)[O
2+(X
2Π
g1/2,3/2:ν
+=22-23)]+Ar→Ar
++O
2の絶対積分断面積(σ’s)の測定に関するものである。O
2+(a
4Π
u5/2,3/2,1/2,-1/2:ν
+=1)および
2+(X
2Π
g3/2,1/2:ν
+=22)[O
2+(a
4Π
u5/2,3/2,1/2,-1/2: ν
+=2)およびO
2+(X
2Π
g3/2,1/2:ν
+=23)]状態が近いエネルギー共鳴であるという事実は,これらの反応をO
2+の電荷移動反応性に及ぼすエネルギー共鳴,Franck-Condon因子(FCF)効果を研究する理想的なモデル系となる。σ(a
4Π
u5/2,3/2,1/2,-1/2:ν
+=1,2)値はE
cm=0.05-10.00eVでのσ(X
2Π
g3/2,1/2:ν
+=22,23)値よりも約十倍高いことが分かり,FCFは,これらの電荷移動反応を促進する上で支配的な役割を果たすことを示している。本イオン-分子反応研究は,σ(a
4Π
u)は,スピン-軌道に強く依存するだけでなく,順番σ(a
4Π
u:ν
+=2)>σ(a
4Π
u:ν
+=1),およびσ(a
4Π
u5/2:ν
+)>σ(a
4Π
u-1/2:ν
+)>σ(a
4Π
u1/2:ν
+)>σ(a
4Π
u-1/2:ν
+)(ここでν
+=1および2)の振動状態にも依存することを示した。E
cmの増加と共に減少する傾向と共に,高σ((a
4Π
u5/2,3/2,1/2,-1/2:ν
+=1,2)値は長距離電荷移動機構で予想されるものと一致した。しかしながら,0.05-10.00eV点のE
cm範囲で観察される低いσ(X
2Π
g3/2,1/2:ν
+=22,23)値とE
cm依存性の欠如は,短距離衝突動力学の関与を指示している。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST【Powered by NICT】