抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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球面調和基底関数を用いた地磁場モデルは,宇宙物理研究,宇宙天気,ナビゲーションや鉱物資源探査などの応用において重要である。これらのモデルは,地表磁気観測局測定から高感度で正確な磁力計を備えた低高度地球軌道衛星まで至る様々な地磁場データセットに基づいている。これらの磁場モデルは,地球に分布するデータに高調波関数をフィッティングすることによって導出されるが,多くの場合,それらは固定境界内での地域的スケールに適用されるため,これらのモデルが制限された領域でどれくらいうまく機能するかは疑問である。最近発表された3つの全球地磁場モデルIGRF-12,CHAOS-6およびPOMME-10を,南アフリカのHermanusとHartebeesthoek及びナミビアのTsumebとKeetmanshoopにある4つのINTERMAGNET観測所からの2015年の測定値と反復観測データを用いて統計的に評価した。観測データとは別に,現地探査反復観測データは,全球磁場モデルの基礎となるデータセットの一部を構成しないために,それらは,地磁場の急速な変化によってよく知られた南アフリカのような地域上空での磁場モデルの独立したテストとみなすことができた。今回の探査で得られた主磁場モデルと経年変化モデルに対する結果は,正確な場モデルの導出,特に急速かつ予測不能な経年変化で特徴付けられる地域における地上基地のタイムリーな地磁気観測の重要性を明確に示した。(翻訳著者抄録)