抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:結核性胸膜炎患者の胸水及び末梢血中のCD4+CD28-Tリンパ球の発現レベル及びその意義を検討する。方法:2015年3月から2016年12月にかけて、広西医科大学第一付属病院で治療を受けなかった40例の胸腔積液患者の胸腔積液及び末梢血サンプルを収集し、その中に結核性胸膜炎患者20例、非結核性胸膜炎患者20例;また、同時期の広西医科大学第一付属病院の健康診断センターの健康診断者18名を正常対照群とし、40名の胸腔積液患者が胸腔穿刺により胸腔積液を採取し、すべての被験者が真空採血法により末梢血を抽出した。CD4+CD28-Tリンパ球のパーセンテージを,フローサイトメトリーによって検出した。結核性胸膜炎群、非結核性胸膜炎群の胸腔積液中のCD4+CD28-Tリンパ球の含有量について比較分析を行った。末梢血におけるCD4+CD28-Tリンパ球のパーセンテージを,3つの群において比較した。同時に結核性胸膜炎群、非結核性胸膜炎群の胸腔積液と末梢血のCD4+CD28-Tリンパ球の含有量に対して相関性分析を行った。【結果】結核性胸膜炎群におけるCD4+CD28-Tリンパ球のパーセンテージは,非結核性胸膜炎群におけるそれより有意に高かった[(14.69±4.06)%対(9.75±3.40)%]。CD4+CD28-Tリンパ球のパーセンテージは,3群の間で有意差があった(t=4.19,P<0.01)が,それらの間には有意差があった(F=3.78,P=0.029)。結核性胸膜炎群の末梢血におけるCD4+CD28-Tリンパ球の含有量[(5.26±2.92)%]は非結核性胸膜炎群[(3.76±2.07)%]と正常対照群[(3.29±1.79)%]より高かった。統計的有意差が認められた(t=2.04,P=0.046;t=2.61,P=0.012)。結核性胸膜炎群において、胸水と末梢血のCD4+CD28-Tリンパ球の含有量[(14.69±4.06)%、(5.26±2.92)%]は正の相関を示した(r=0.54、P=0.013)。非結核性胸膜炎群の胸水と末梢血のCD4+CD28-Tリンパ球の含有量は[(9.75±3.40)%、(3.76±2.07)%]と相関性がなかった(r=0.03、P=0.424)。結論:CD4+CD28-Tリンパ球の含有量の変化は結核性胸膜炎の発生、発展に影響を与え、その中で重要な免疫調節作用を発揮する可能性がある。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】