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J-GLOBAL ID：201702244075255270   整理番号：17A0746423

エピジェネティクス:ショウジョウバエ(Drosophila)のクロマチン状態は複数世代にわたり安定してポリコーム依存的に継承される

Stable Polycomb-dependent transgenerational inheritance of chromatin states in Drosophila

著者 (13件)： CIABRELLI Filippo (Univ. Montpellier, Montpellier, FRA) ,  BONEV Boyan (Univ. Montpellier, Montpellier, FRA) ,  SZABO Quentin (Univ. Montpellier, Montpellier, FRA) ,  BANTIGNIES Frederic (Univ. Montpellier, Montpellier, FRA) ,  CAVALLI Giacomo (Univ. Montpellier, Montpellier, FRA) ,  COMOGLIO Federico (ETH Zurich, Basel, CHE) ,  PARO Renato (ETH Zurich, Basel, CHE) ,  FELLOUS Simon (INRA, Montferrier sur Lez, FRA) ,  XUEREB Anne (INRA, Montferrier sur Lez, FRA) ,  NINOVA Maria (California Inst. of Technol., California, USA) ,  ARAVIN Alexei (California Inst. of Technol., California, USA) ,  KLOPP Christophe (INRA, Castanet Tolosan, FRA) ,  PARO Renato (Univ. Basel, Basel, CHE)
資料名： Nature Genetics  (Nature Genetics)
巻： 49  号： 6  ページ： 876-886  発行年： 2017年06月 
JST資料番号： W0430A  ISSN： 1061-4036  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 複数世代にわたるエピジェネティックな継承(TEI)とは,複数の世代にわたって同一ゲノムDNA配列の存在によって選択的な機能状態が伝えられることとされる。このタイプの継承を支配する原理や分子機構についてはほとんど明らかになっていない。本論文では,3Dでのクロマチン相互作用を一過性に高めることによって,選択的エピアレル〔ヒストンH3Lys27のポリコーム依存性のトリメチル化(H3K27me3が形成される)のレベルが異なることで定義される〕を持つ,同遺伝子型で安定したショウジョウバエ(Drosophila)のエピ系統を確立した。系統確立後に,エピアレルはナイーブ型のハエに優性遺伝的に伝わり,パラ変異を誘導できる。エピ系統は,クロマチンの相互作用を破壊することにより,ナイーブ状態にリセットできることは重要である。さらに,環境変化がエピアレルの表現度を調節することが分かり,自然に生じる表現型に我々のパラダイムを拡大することができた。我々の研究は,核の構成とポリコーム群(PcG)タンパク質が,エピジェネティックに継承可能な表現型を変化させる仕組みについて明らかにしている。Copyright Nature Japan KK 2017

シソーラス用語： *ショウジョウバエ ,  対立遺伝子 ,  *クロマチン ,  *DNA結合タンパク質 ,  *継承 ,  メチル化 ,  遺伝子型 ,  系統発生 ,  三次元 ,  相互作用 ,  表現型 ,  *エピジェネティクス ,  変異誘発
準シソーラス用語： *Drosophila ,  アレル ,  *エピジェネティック ,  トリメチル化 ,  *ポリコーム蛋白質

分類 (2件)： 細胞構成体一般  (EF03010Z) ,  遺伝学一般  (EC01010C)

タイトルに関連する用語 (6件)： エピジェネティクス ,  ショウジョウバエ ,  Drosophila ,  クロマチン ,  世代 ,  継承