抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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室温磁気冷凍で用いられる永久磁石で得られる1T程度の磁場の場合,磁性体の形状による反磁場が磁化に影響する。従って,反磁場効果が磁気熱量効果に及ぼす影響について検討する必要がある。Gdは六方稠密構造を取り,単結晶の磁化測定では異方性も報告されている。また,室温磁気冷凍用の磁性材料であるGd金属を板に圧延した場合など,加工によって磁気熱量効果が影響を受けることが報告されている。そこで,本研究では,球,線,板状に加工したGd金属の磁気熱量効果について,磁化測定と磁気エントロピー変化の解析から検討した。その結果,本研究で用いたGd金属の場合,磁性体形状の磁気熱量効果に及ぼす効果は概ね反磁場効果で説明されることが分かった。(著者抄録)