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J-GLOBAL ID：201702244514261805   整理番号：17A0684899

深いガラス状態にある積層ポリスチレン膜の複雑な非平衡動力学

Complex nonequilibrium dynamics of stacked polystyrene films deep in the glassy state

著者 (4件)： Boucher Virginie M. (Centro de Fsica de Materiales (CSIC-UPV/EHU), Paseo Manuel de Lardizabal 5, 20018 San Sebastian, Spain) ,  Cangialosi Daniele (Centro de Fsica de Materiales (CSIC-UPV/EHU), Paseo Manuel de Lardizabal 5, 20018 San Sebastian, Spain) ,  Alegria Angel (Centro de Fsica de Materiales (CSIC-UPV/EHU), Paseo Manuel de Lardizabal 5, 20018 San Sebastian, Spain) ,  Colmenero Juan (Centro de Fsica de Materiales (CSIC-UPV/EHU), Paseo Manuel de Lardizabal 5, 20018 San Sebastian, Spain)
資料名： Journal of Chemical Physics  (Journal of Chemical Physics)
巻： 146  号： 20  ページ： 203312-203312-7  発行年： 2017年05月28日 
JST資料番号： C0275A  ISSN： 0021-9606  CODEN： JCPSA6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ガラス転移温度(T_g)より低温の広い温度範囲における,膜厚30から95nmの積層ガラス状ポリスチレン(PS)膜中のエンタルピー回復の反応論を調べた。平衡に向かう時間発展は,バルクPSに類似した経路で,2種類の回復機構を示すことがわかった。平衡に向かう部分エンタルピー回復を可能とする高速機構は,低活性化エネルギーのArrhenius型温度依存性を示すが,低速機構は大きな非Arrhenius型温度依存性に従った。バルクPSと比較すると,2種類の回復機構の時間スケールは著しく短く,膜厚増加で低下した。各種膜厚における平衡時間のスケーリングから,高速回復機構は自由体積空孔拡散モデルと整合することが示された。逆に,低速回復機構は,膜厚減少で,モデル予測より急速に加速することが示されたため,その記述には追加要因が必要であった。基礎的および技術的観点から,比較的短時間スケールで高密度化する高分子薄膜の能力の意味について議論した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *ガラス状態 ,  *ポリスチレン ,  高分子膜 ,  *非平衡状態 ,  動力学 ,  *ガラス転移点 ,  多層膜 ,  エンタルピー ,  時間発展 ,  活性化エネルギー ,  Arrheniusの式 ,  温度依存性 ,  膜厚 ,  自由体積 ,  数学モデル ,  *高分子薄膜 ,  緻密化 ,  熱容量 ,  *緩和現象 ,  熱処理 ,  反応速度論
準シソーラス用語： アニーリング効果 ,  *エンタルピー緩和 ,  拡散モデル ,  高密度化

分類 (4件)： ポリスチレン  (YH07120V) ,  その他の非晶質の構造  (BK04040Z) ,  高分子固体の構造と形態学  (CG02022M) ,  一成分系の相平衡・状態図  (CB03013K)

タイトルに関連する用語 (4件)： ガラス状態 ,  ポリスチレン ,  非平衡 ,  動力学