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J-GLOBAL ID：201702244572576714   整理番号：17A0242953

IEEE802.11adにおけるFast Initial Link Setup(FILS)の適用効果

On the effectiveness of FILS with IEEE802.11ad wireless networks

著者 (4件)： 櫛田裕樹 (静岡大) ,  真野浩 (コーデンテクノインフォ) ,  高井峰生 (スペースタイムエンジニアリング) ,  石原進 (静岡大)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 116  号： 407(ASN2016 69-88)  ページ： 59-64  発行年： 2017年01月12日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ミリ波を用いる無線LAN標準規格であるIEEE802.11adは,広い周波数帯域を利用することで高速かつ大容量の通信が可能である。しかしながら,ミリ波は伝搬損失が大きく伝送距離が短いため指向性アンテナを用いる必要がありセルサイズが小さくなる。そのため,移動しながらの利用には単一セルの滞在時間が短くなるため適さない。そこで,IEEE802.11aiとして標準化されているFILS(Fast Initial Link Setup)を用いる。FILSは初期接続の高速化,効率化を目的とする機能で,初期接続に必要なフレーム数を大幅に削減することが可能である。FILSを用いることで初期接続時間の短縮化を図り,セル滞在中のデータ通信時間をできるだけ長く確保する。本稿では,FILSと従来型の無線LAN認証方式WPA2エンタープライズに関してIEEE802.11adにおける初期接続処理に関するシミュレーションによりFILSの効果を調べた。この結果,FILSを用いることで初期接続時間を短縮させつつ,複数の端末が同時に初期接続を行うことに起因する初期接続失敗の確率を減少させられることを確認した。(著者抄録)

シソーラス用語： *EHF波 ,  *無線LAN ,  伝送損失 ,  *回線接続 ,  *ハンドオーバ ,  認証 ,  シミュレーションモデル ,  シミュレータ ,  シミュレーション ,  広帯域 ,  データ通信 ,  標準化
準シソーラス用語： ミリ波 ,  FILS【通信】 ,  IEEE 802.11a

分類 (2件)： 無線通信一般  (ND08010L) ,  計算機網  (JC03000K)

引用文献 (7件)：

• 真野浩,他:無線LAN高速認証FILS(Fast Initial Link Setup) の実装及び多重アクセス制御,「マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2013)シンポジウム」(2013)
• IEEE802.11ai PAR (Project Authorization Request): http://www.ieee802.org/11/PARs/P802.11ai.pdf
• IEEE 802.11ad Working Group, IEEE 802.11ad, Amend-ment 3: Enhancements for Very high Throughput in the 60GHz Band (2012).
• IEEE 802.11i Working Group, IEEE802.11i, Amendant 6: Medium Access Control (MAC) Security Enhancements (2004)
• IEEE Computer Society: IEEE Standard for Local and metropolitan area networks-Port-Based Network Access Control (2010)

タイトルに関連する用語 (2件)： IEEE802 ,  FAST