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J-GLOBAL ID:201702244693624620   整理番号:17A1227695

中学・高校の理科教科書における知識の潜在的規模:テキストからの語彙量推定に基づく分析

Potential Scale of Knowledge in Junior-high and High School Science Textbooks: Quantitative Analysis of Terminology in Text
著者 (1件):
資料名:
巻: 63  号:ページ: 123-140  発行年: 2017年09月30日 
JST資料番号: S0647A  ISSN: 1344-8668  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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本研究では,中学・高校の理科教科書における知識の潜在的規模を推定した上で,実際の教科書ではそのうちどの程度がカバーされているかを分析する。そのために,語の出現頻度分布に関する2つの言語モデル(Zipf-Mandelbrotの法則と一般化逆ガウス・ポアゾン分布)を実際のテキストに当てはめて,科目の概念が全て出現するまでテキストを仮想的に大きくした場合の語彙量を推定した。その上で,実際の語彙量と推定された潜在語彙量との比率を計算した。主な結果は以下の通りである。(1)各科目の潜在語彙量のうち,テキスト上で実際に出現するのは40%~60%程度である。(2)分野間で比較すると,生物分野の教科書で最も語彙が出尽くしており,物理,化学,地学の順に語彙が出尽くさなくなる。(3)学年間で比較すると,概ね高校の上級学年より下級学年の教科書の方が語彙が出尽くしている。(4)時代間で比較すると,1977年と1969年告示の学習指導要領に基づく教科書が,それ以外の時期の教科書よりも語彙が出尽くしている。これらと実際の語彙量による比較結果とを組み合わせて各分野・学年・時代別の教科書を特徴付け,各分野の特性,学年に応じた専門性,時代ごとの教育政策の点から仮説的に解釈した。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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科学技術教育  ,  情報加工一般 
引用文献 (51件):
  • 1) 後述するように,テキストの難易度推定では教科書の学年が難易度の基準として使われている。
  • 2) 例えば画集ならばイラストが,人文科学系の専門書ならばテキストが通常は主たる表現となる。
  • 3) 本論文での「内容」は「知識」と同じ意味で用いる。
  • 4) 鈴木崇史『内容と文体の情報を用いた計量テキスト分析:政治テキストへの応用を中心として』東京大学大学院情報学環・学際情報学府提出博士論文(No.125119),2009,p. 10-11.
  • 5) 石田栄美ほか「文体からみた学術的文献の特徴分析」『三田図書館・情報学会研究大会発表論文集』2004,p. 33-36.
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